満足度★★★★
清らか。
素敵な映像はお馴染み荒船泰廣氏。観終わってじわりじわりと切れない影のように後からくる。今後演出がいいように削がれてゆくのかな。減らしても良さげな部分もあったけどフラッシュバックのような場面が面白く美しかった。過去の本をみても東京という一地方の東京弁を出さないことに徹底しているように思うんですが、そこが体に馴染む馴染まないの差があったりするのだろうか。自分としてはだから好きなのだけど。東澤有香さんの感情の瞬発力を体感するのが久しぶりで嬉しくて。ダルカラ堀さんの冒頭のシーン、引き込みが凄い。夏の森の中にいたような二時間。今年は千葉さんをもっと観なくてはならぬ。