満足度★★★★
エチュード的な面白さ
平たく言えば、コントライブ。といっても、ちゃんと芝居仕立てにはなっている。劇団のエチュード的な要素もあって観ていて楽しめた。タイトルの意味がよくわからなかったが、観終わって納得。なるほど、うまいタイトルだ。
作・演出の河野真子さんは役者としてしか観た事がないが、とてもインパクトのある女優さんだったことを憶えている。
コントでも、漫才でも、日本の演芸作家はもともと、男性の世界。夫婦漫才でもネタはたいては夫のほうが考えている。最近は放送作家もコントを書くが、女性の放送作家の場合、ユーモアのセンスがある人でも、町山広美さんや山田美保子さんのようにバラエティー番組の構成作家になる人が多い。
だから、女性の作ったお笑いネタは、女性の漫才やコントでしか観られないのが現状。そのなかで河野さんは異色と言えるかも知れない。オッセルズの過去の公演のDVDを観てみると、女性特有の・・・という印象はなく、両性具有のような人とお見受けした。友近のやっているような女性らしいチマチマしたお笑いネタではなく、リアルで思い切りが良いカラッとした男性的なネタで、思い出し笑いができるほど面白い。別の機会に本公演をぜひ観に行きたい。
公演のあとに希望者のみの宴会参加というケースは知っているが、最初から歓談タイムが組み込まれている公演は初めて。自然と、来る客は演劇関係者や友人、知人が多くなるが、自分のような部外者でも話を聴けるのでこういう企画も悪くない。
バーなので喫煙OKはいたしかたないが、地下で空調が悪く、気管支の弱い当方には少々辛かった。せめて、テーブルを喫煙・非喫煙席に分けてもらえると有難かった。案内された席がたまたま喫煙者ばかり固まっていたのだが、あとで見回すと、たまたまなのか、まったく吸っていない客ばかりのテーブルもあったので分煙は可能だったのでは。
2010/01/29 21:24
2010/01/28 19:57
返信いただき、ありがとうございます。
タバコの件は覚悟の上で行ったんですが、やはり敏感なのか咳込んでしまいました。
昔と違い、最近は吸わない人も多いので、何らかの方法で配慮していただければ有難いです。
河野さんの笑いのセンスは貴重です。これからも楽しませていただきたいです。自分の好きな俳優さんたちがオッセルズにどんどん客演してくれると嬉しいですねぇ。