満足度★★★★★
バラエティ豊かで最高に楽しめる!!昭和四年,憧れの都”東京”を彩る人間模様.レトロで豪華絢爛な猟奇サスペンス!
回り舞台の凝ったセットをフルに活用して、回りながら
キャスト全員で歌う冒頭の「東京ラプソディ」も豪華絢爛
にぎやかな昭和四年大震災後の大都会が舞台。
震災の傷跡を負いながら支えあって生きる姉弟、
憧れをもって上京する兄弟、きらびやかなレビュー、
カフェ、動物園、新興宗教、霊術、コカイン、私立探偵、
そして連続猟奇殺人事件!
愛憎入り乱れる魔都「東京」の暗部にはびこる怪事件と
それを取り巻く謎めいた人々。
これまで以上の人数・豪華な俳優陣が、非常にうまく絡み合って
大都会の夢と憧憬、闇と怪奇の数々のエピソードが入り乱れ
物語が展開します。
これだけ大人数の俳優陣だと、おのずと各人の出番は減って、
見せ場の大小はあれど、皆の演技が実にぜいたくに味わえます。
特に松雪泰子さんの二面性がなまめかしい。
おなじみの「東京ラプソディ」「月光値千金」、そして
エピローグ的に流れた劇伴など、音楽も印象的。
時にロマンティックになまめかしく、時にシリアスにおぞましく、
時に面白おかしく下らなく、時に華やかにバラエティに豊んだ、
2009年の総決算のごとく、実に見事な作品に仕上がっていると
思います。