実演鑑賞
満足度★★★★
『銀河鉄道の夜』と謳われれば兎に角観たくなるもので、「現代劇センター真夏座」の文京シビックホール公演も行った。(初期形のブルカニロ博士オチ〈夢オチ〉で驚いた)。
今回は野外ということで滅茶苦茶期待。ステージから花道が伸びセンターステージもある。後方の櫓も張り巡らされたピアノ線も活躍。壁に投影される映像のレベルが高くセンスよく美しい。作品の視覚化に役立つ。楽曲の質も素晴らしく、歌と踊りのシーンは矢鱈と盛り上がる。
ジョバンニ役の山﨑智子さんはJITTERIN'JINNのヴォーカル・春川玲子似。歌が上手い。
カムパネルラ役は永野愛理さん、綺麗。
語り手は奈須弘子さん、牛乳屋も兼ねる。
ザネリは永濱渉氏、余り出番がなかった。
さそりは青柳万智子さん、かなりの見せ場が。
他のキャラクターは古代ギリシア劇のコロスのように仮面を付けた複数の者達が演じ、影となって作品を彩る。
鳥捕りのエピソードにかなり力を入れていた。
リンゴのエピソードの時にマイク(PA?)トラブルが起こり、その後音声が乱れてしまう。非常に残念なアクシデント。
想像力の果てしない旅に出る少年の一夜。