『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』 公演情報 岡崎藝術座「『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    テクノダンスと回想物語
    この物語は目黒の回想劇だ。
    刹那さと騒ぐ心を表現し、それでも前向きに頑張ろうとする心理を描いた作品。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    目黒は新宿紀伊国屋書店の前で雑誌を読む。新しい自分になるには、歌って髪切って、実家を出て引越ししようと考える。まずはどんなものを部屋に置くかを物色している。そんな目黒はバイク事故で好きだった田町を失った。彼とはもう二度と会えない。彼をフッキル為にも自分の環境を変えてみることにした。しかし、想いは彼と過ごした代々木のカラオケ館や、その仲間たちに移行する。田町の友人の大崎や、大崎に想いを寄せてる寛子を回想しながらも、バカバカしくも楽しかったアノ頃を懐かしくも想い、幸せだった心情を改めてかみ締めるのだった。
    更に思い出は田町の実家のそばの斉藤床屋にまでいき、コミカルな床屋の風景も映し出す。斉藤床屋での「チョキチョキチョキ・・、切り離された髪の毛は自分だったものが、自分のものではなくなる。」とか「チョキチョキチョキ・・、切られた時から無情にも他人になる。」とか、哲学的な描写も織り交ぜながら、舞台を魅せる!
    目黒は思う・・・現実は秋でもうすぐ冬がやってくる。秋ってだけで物悲しいのに田町は居ない・・。そうして季節は冬になり、来て欲しくないクリスマスがやってきた。去年は良かった。二人で居られたから。

    そうだ!こういうときは髪を切ろう!

    一人ぼっちの目黒が田町を想いながらも、ふっきろうにもふっきれない心情を見事に描いた作品だと想う。回想シーンではやたら楽しいカラオケでの5人の描写をテクノダンスと共に表現し、絶妙なテンポで、いいようのない感情がジンと沁みた物語だった。感情とはいつの世も、厄介なものなのだ。
    笑いのネタもあちこちに仕込んであり始終引き込まれた。

    クリスマスって待ち焦がれる人と、淋しいって人の二つに分かれるよね。
    そんな季節感も物語をグッと引き締めた舞台。


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    2009/10/25 16:25

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