赤紙 JAPプライド ご来場ありがとうございました。 公演情報 獏天「赤紙 JAPプライド ご来場ありがとうございました。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    面白い!
    前半は殆どコメディ。後半はシリアスで戦争における不条理さを描く。
    前半のコメディでは、殆どが殴り合いの喧嘩シーンだけれど、まるで少年ジャンプに登場する高校生同士の喧嘩シーンのごとく、女の取り合いでの殴りあい。海軍と陸軍とでの殴りあい。アニメチックな暴走に笑いっぱなし!
    シリアスなシーンでは兄弟や同朋を思いあう果ての展開に胸が打たれる。

    以下はネタばれBOXにて。。







    ネタバレBOX


    怒涛のお芝居!冒頭、白と赤のフンドシ姿で登場する。のっけから目に焼きついたそのお姿は白のフンドシ姿のお陣が海軍、赤が陸軍。
    赤は鬼塚家の長男が、白は鬼塚家の次男が長となり顔を見れば殴り合いの喧嘩のシーンだが、このシーンがあまりにもバカバカしく爆笑する。

    物語は昭和20年、太平洋戦争のさなかであった。
    戦況は悪化の状況で本土では連日空襲の被害にあっていた。沖縄はアメリカ軍の上陸を許したことから、基地にいた彼らは神風特別攻撃隊を再び編成し、海軍、陸軍双方の共同作戦天一号作戦が行われようとしていた。
    海軍飛行兵と陸軍飛行兵に分かれた鬼塚兄と弟。兄闘次郎は陸軍で弟義三郎は海軍にいた。
    彼らは以前アメリカで暮らし、そして、二人には、アメリカ国籍を持つ弟が二人いた。それが原因で日本に帰国した彼ら兄弟は世間から冷たい視線が注がれることになる。三男繁夫は婚約者のハルが長男の闘次郎に想いを寄せている事が暴露し自害してしまう。四男英信は世間からの冷たい言葉「あの家はアメリカ人だから・・。」という噂を覆すためにも、鬼塚家を汚さない為にも、学徒出陣で自ら海軍予備学生へ志願、海軍に配属されてしまう。
    戦争という悲惨さを誰よりも熟知していた闘次郎は、彼らの特攻志願を反対するも、鬼塚兄弟や部下までもが志願してしまう。時代に運命を翻弄され、大儀という名のもとに散っていった男たちの物語。

    ひじょうに素晴らしい芝居でした。それぞれのシーンの展開がリアルで血を吐くシーンや血のりが付いた服や手がまるで本当に怪我したようでばばりました!(ビビリの最上級!)
    この戦争に負けたら、「同朋たちは血を流し女は辱めを受け、子供は泣く。」という暗号のような言葉に自分たちは命を厭わず飛ぶであろう。と誓いその通り散っていくのです。

    音響効果と照明効果によって舞台は大迫力の上にキャストの演技も秀逸で大満足でした。
    前半のコメディと後半のシリアスの見せ方も上手い!愛のシーンも織り交ぜ
    可笑しくも哀しい物語。






    2

    2009/09/19 22:19

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  • かいまる>
    いい足りないことはなんですの?
    何でも言っといたほうがいいですよ。消化に悪い。笑

    >可愛そうな戦争モノだけは、避けたかったのでこういう形になってしまいました。

    いあいあ、それで宜しいかと。とにかくワタクシの評価は満点なのですから。
    これに懲りずに、って言葉の使い方がオカシイですよ。笑
    満点だってのに・・笑

    獏天フィルムは素晴らしいキャストが揃ってますね。次回も期待していますよ、かいまる。


    2009/09/23 11:59

    ご来場ありがとうございました。

    まだまだいい足りないことがあるのですが・・・。
    可愛そうな戦争モノだけは、避けたかったのでこういう形になってしまいました。
    幕の内弁当が目指すところなので。

    これに懲りずに、またのお越しをお待ちしております。

    2009/09/23 11:38

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