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「悠久に遊ぶ」
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公演情報
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団「
「悠久に遊ぶ」
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10433)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
フラメンコのリズムは2と3を複雑に組み合わあせた12拍子。
ネタバレBOX
ところで日本語には”やたらめったら“という表現があるが矢鱈と書くのは明治以降のことだという。元々やたらの‟たら”はインド音楽の用語″ターラ“に由来するとのこと。それが千年以上前にシルクロード、半島を経て日本に伝わり雅楽の“たら拍子”という拍子に連なったそうだ。この音階が余りにも複雑でちょっと聴いた位ではどのような規則性によってこのような音楽表現が法則化されているのが分からない為、アナーキーで捉えどころの無い、訳の分からないもの・こと、度外れたこと・ものを形容する際に用いられるようになったらしい。
今回の公演はオープニングから楽器と歌唱そしてフラメンコのコラボという意図が明確に示されていたのは、音楽というものが言語差、地域差、文明や文化の差を越え人と人を結ぶ力があること、音楽とコレスポンダンダンスし易い表現ジャンルにダンスという、リズミカルな音に反射的に反応し易い身体の特性を活かした表現形式がああること、音楽には音声を用いた表現及び楽器を用いた表現が対応していること。無論単に音楽とダンスのコレスポンダンスのみならず、更に表現を華やかにしなやかに見せる衣装や照明、オムニバス形式で演じられる各作品の構成や演出の妙とバランス、各表現者の高い技術が要求されるが、上に挙げた総てが今作では見事に噛み合って優れた舞台表現を実現していたのみならず、ダンスと音楽のコラボの中で様々な滑稽、ユーモア、異質な文明の融合や互いの異質性が齎す緊張感も含め根底には人間関係の実際の在り様が表現されていたように思う。楽器も和楽器を洋楽器のように演奏したり、歌唱にしても各ミュージッシャンの示すノリにしても恰もジャズメンのようなノリで観客の体も自然に客席でスウィングするような舞台であった。無論、終演時スタンディング・オベーションをする観客も居た。実に楽しい広く深くイマジネーションの旅をさせてくれる舞台であった。
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2022/03/17 18:50
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