おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2 公演情報 SMASH ENTERTAINMENT「おとし屋 -SEDUCTRESSES- EPISODE2」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

     板上はシンプルな作り。奥に段差を設け大きな衝立を上・下手にそれぞれ設え真ん中を開けてメインの出捌けに用いる。更に上手衝立の手前、段差の客席側下手に出捌けを設けてある。

    ネタバレBOX


     オープニングでは、M.モンローの「七年目の浮気」で地下鉄の吹き出し口のシーンと同じ衣装で登場するマリリンは、無論パツキンの出立。おたくらの溜り場は上手客席側。おとし屋実行部隊メンバーは各々2つの顔を持つ。ある者は会社員、ある者はライター、更にアイドル等々。皆過去におとし屋になりたいと願うトラウマを抱える。今回上演される作品はEpisode2となっているので各々のトラウマは1で描かれていたのかも知れないが、断罪される篠山の母との関係、そのトラウマの詳細も一切分からない。この辺りの事情が伏線として織り込まれていれば作品の深みが増したのだが。脚本では更に英諜報機関の用いる暗号を篠山が用いていることが書かれているが、そんな人間が簡単に己の機密情報を漏らしたりする訳はなく、大切なスーツケースのチェックにもぬかりは無いハズだが、おとし屋がスーツケースに入っているハズの大切な証拠かそれに関わる物を見付ける為にスーツケースを開けた時手袋をしていない点、また篠山の隠れ家に忍び込んだ際にも指紋に一切注意を払っていないのは演出も含めて注意を喚起したい。また、おとし屋達の計画が総て順調に推移してしまう点でも脚本的な弱さがある。1度や2度は、計画が失敗の憂き目に遭うような危ういシーンを入れれば観客はハラハラドキドキが募ってもっと楽しめる。
     ストーリーや演出より、アイドル系の女子の魅力で迫るというのは無論分かるのだが、余りに浅いとそれも白ける。ダンスの上手いのがトッキさん、身体能力が高いのが、オタクの棟梁かレイくんのどちらか。目が大分悪くなったので判然とせず。悪しからず。
     

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    2022/03/07 15:22

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