ガラテアの審判 公演情報 feblaboプロデュース「ガラテアの審判」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     ベシミル。約2時間の緊迫の対話劇。流石feblabo
    華5つ☆

    ネタバレBOX

     劇場入口を頂点Aとし入って左奥をB、時計回りにC,Dとする。ACの対角線上に裁判官席その手前下手に検事席、中央に被告席、上手に弁護士席。中央の被告席は観客と相対し、検事席・弁護士席は被告席を真ん中に挟む形で机が直交し検事と弁護士が真っ向から対峙することを舞台美術上でも表現している。これらの手前客席側に黒い真四角の証言台。会話の醍醐味をこそ重視した内容の作品なので出捌けは1カ所にして観客が台詞に集中するように演出されている。無論、観劇しやすいように3段重ねのAD側客席は半身ずらしに調整されている他CD側は1列のみという心遣いも有り難い。また、出捌け口の横には白い箱馬が一つ。裁判官席上手にはかなり背の高い鉢植えが据えられ、下手にも植物が見える。これらは、事件を起こしたアンドロイド・ジャックが花を愛していること、もう1体登場するアンドロイド秘書官も同様でありアンドロイド自体の持つ優しさと非暴力性がそこはかとなく示唆されている。
     さて、事件は一見残虐である。ジャックが7歳の少女をスコップで殴り殺し、死体を自分の住む地下に遺棄したというものであった。シンギュラリティ―を越えたかに思われる程技術の進歩は目覚ましくアンドロイドはその思考・指向性共に人間に限りなく近づいておりジャックは時代の最先端技術の粋を詰め込んだ試作機、市場投入前の最終テスト段階にあって研究所と関係のある家庭に配備され日々の最終チェック中であった。
     史上初のアンドロイドによる殺人事件は世間の注目を浴び、技術の進歩には到底追いつかない人間は、アンドロイドを裁こうとするが。そこから見えてくるものは・・・ 

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    2022/01/22 12:52

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