実演鑑賞
満足度★★★
夫からの威圧感のある生活から萎縮した感じで生活をおくる二児の母
そんな感じから始まっていく壮絶なひとりの女性の約10年を描き出していく
びっくりするほど色んな要素が散りばめられている
最初は旦那の浮気…
普通ならこれだけでもかなりなんだが、浮気相手の旦那が…
それだけでもなかなかに波乱の幕開けなのだが…そこから始まるほんとの中心には軽いジャブ…
ここから始まる壮絶な人生のほんの些細な出来事でしかなくなっていくんですよね
凄すぎて言葉を失う
中盤でさえかなりなんですが、そこからラストに向けてさらにシフトが上がる
幸せな時間、それはかなりうたかた
一瞬の幸せはその後の壮絶な地獄の幕開けの序章やったのかもしれない
その幸せなシーン、かなり美しく描かれている
だからこそのラストの崩壊へのギャップが凄い
序盤は成瀬トモヒロ さんのダメ男っぷりがリズムを作る
そして栖参蔵 さんが暴れまくるそんな印象
そして白木原一仁 さんの前半のいい男っぷりからの、おまえもなのかって転落っぷりが見事
山田百合香 さんがなかなかにインパクトのある役を見事にこなされてた印象
珍しい役と言えば鎌田恵弥 さんが女をやらないのは意外
そして二役両方見せ場のあった印象
しかし今夏はやはり木下菜穂子 さんの演技に引き込まれるばかり
鳥肌が立つほどの熱演なんですよね
幸せなシーンの可愛さ、そして美しさ
しかし壊れていく様もほんと魅力的でした