ホシノヒト 公演情報 演劇企画アクタージュ「ホシノヒト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     物語が展開するのは、星が綺麗に見えることで人気のある某県にあるペンション。当然天文ファンも多く宿泊するから壁には天文関係のポスターが貼られ大きなソファが置かれて居たり、天体望遠鏡が置かれていたりもするが、物語自体は、もう少しSF的でファンタジックである。
     ところで、1994年7月に木星に彗星が衝突した。

    ネタバレBOX


    その彗星の名をシューメイカ―・レビー彗星という。木星は太陽系の惑星中最も質量が大きい為、その重力に引き付けられ数々の彗星が衝突してきた。シューメイカー・レビー彗星もその1つであるが、この年、この日が物語の核(コア)の1つとなる。もう1つの核は2021年の7月である。この時期には流星群が観られた。
     この2つの核を結ぶものが、物語に登場する或るアイテムであり、このアイテムの持つ不思議な力と今は行方不明だが自分は宇宙人だと言っていたというヒロインの父、亡くなった母とおばの話が起点になって第1の位相が展開してゆく。察しのいい方には、大体お分かりだろう。時間、空間、場、位相が関係してくる話である。もっとアリテイに言えば時間移動を含むタイムパラドクス物。そこに親子や友人、仲間たちが関わり宇宙に関わるファンタジーを紡いでゆく。単体であったハズのアイテムが同時に1つずつ存在するシーンについては、奇異な感覚を持つ方が居るかも知れないが、これもパラレルワールドの概念を用い2つの位相系が同時に現れうる高次元の論理を想定することが可能であれば是とすべきであろう。今作の作家ならその人間的次元をこそ「夢」と呼ぶに違いない。

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    2021/09/24 11:17

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