6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3 公演情報 オフィス上の空「6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「1つの部屋のいくつかの生活#3」
    “黄”を拝見。尺は各々約1時間。休憩後次の劇団が演じるスタイルだ。劇の進行する舞台美術としての大道具は変わらず、簡単に移動できる道具は、各劇団の裁量で用いている。各回2劇団が1本づつ上演する。(追記後送)

    ネタバレBOX

    「1つの部屋のいくつかの生活#3」2021.4.13 19時 吉祥寺シアター
    “黄”を拝見。尺は各々約1時間。休憩後次の劇団が演じるスタイルだ。劇の進行する舞台美術としての大道具は変わらず、簡単に移動できる道具は、各劇団の裁量で用いている。各回2劇団が1本づつ上演する。
    1本目:「犠牲と補正」PandemicDesignの作品だ。
    態と分かり難い方法で演じられている。例えば台詞の背景に流れる音響を大きい音にして聴き取りにくくする、同時に異なる対話が別の箇所で進行する、暗喩が充分に活きるシチュエイションでない所に放り込まれている、不明瞭ばかりが序盤に提起され中々明瞭化されない等々。作品に恰も骨格の無い体(てい)。例えていえば鵺に仮に出会った人間が居たとして、鵺そのものをそのものとして描こうとするような分かり難さがある訳だ。無論、これも世の中の鏡として提起されているのであろうから、その意味で成功しているとは言えるのだが。色々な意味で現代日本を映し出している作品であろう。例えばWミーニングで何度も用いられている「距離を取りましょう」はCovid-19蔓延下現在進行形で強制される政治屋や無能政治屋に忖度する下種公僕たるキャリア官僚共の発する責任逃れの題目に過ぎない訳だが、科学的にもこれは抑止効果があるという点に関しては意味がある台詞。それにしても、今作で設定されている加害者家族と被害者家族の社会的位置づけやメンタルな関係をも示唆している点で1つの表現が多元的に解釈できるのである。(忖度の場合は、それが為される側には、ゴマをすられている側としての優越感を与え、以て愛い奴との印象を狙う曲折した媚、多元化は意味を曖昧化することによって焦点を呆けさせる効果も併せ持つ、自分なら今作の力点を裁判の公判に置く所だ)

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    2021/04/15 01:11

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