演氣者塾オンラインショートステージ 公演情報 ENGISYA THEATER COMPANY「演氣者塾オンラインショートステージ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「神風吹くひと」2020.10.15 
     『きけわだつみのこえ』に登場する特攻兵が、かつて恋人と待ち合わせたメルクマールの古樹を仲立ちとして恋人の曾孫に邂逅する物語。

    ネタバレBOX


     因みにこの古樹は、1945年の3月10日にカーチス・ルメイの命令に拠って実行された僅か数時間の間に女子供老人ら10万人以上が生きたまま焼き殺された東京大空襲の惨禍の生き残りだ。樹体には当然、深い傷がある。ここを訪れた一人の若い娘に彼女の曾孫の恋人であった特攻兵が逢う物語だ。何故特攻兵が彼女の前に現れたのか? 75年も経った2020年に。それは、己の死が犬死であったかもしれないという疑念に責められ続けてきたからであった。
     今、このような作品を上演するのは、無論安倍政権によって数々の亡国法が現実化し、菅内閣は、無論これを更に推し進めようとしている。当然だろう。安倍政権では官房長官を務めた菅と自民党幹事長を務めた二階の二人が安倍の政治屋レベルでの黒幕だったと考えられるからだ。この状況を無幻能に近い発想で表現している。痛烈なアイロニーと言わねばなるまい。使われている曲がシャンソン、賛美歌、アメリカンポップスと変化いているのをみればそれは明らかであろうし、照明も見事である。
     ところで10月26日からは通常国会で種苗法改定案が審議される。日本では殆ど報じられなかったこの亡国法は断固阻止されねばなるまい。知らなかったでは済まされない。田中正三の有名な言葉『亡国を知らざれば、これ即ち亡国』を胸に刻みたい。因みに北海道を始め多くの県・自治体が(現在約半数の県)独自条例によって種苗法に反対の決議を条例化している。危険を知った市民が各自治体に請願書(自治体議員に紹介状を書いて貰い、請願書を提出すれば、議会で必ず審議しなければならないから、陳情ではなく請願書を提出すべきである。何故なら陳情は無視されても無視した者を訴追できないから。)
     種子法の問題点については、10月31日(土)11時半及び14時半から日比谷図書文化館B1の日比谷コンベンションホールで完成披露上映会がある。一般・シニア・学生1000円 高校生以下500円だ。タイトルは「タネは誰のもの」。必見の映画である。監督は農業ドキュメンタリーを撮り続けてきた原村正樹氏、必見。

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    2020/10/15 14:34

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