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アレルギー2020
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feblaboプロデュース「
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ハンダラ(10433)
満足度
★★★★★
2020.6.27 19時Bバージョンを拝見。
ネタバレBOX
この作品のタイトルを捻ってみよう。すると、作品の意図が見えてくるように思う。例えば、Covid19である。SARS-Cov2に起因するこのパンデミックの拡大は止まる所を知らないような勢いであるが、そんな社会の、多くの人が正体不明の何物かに慄いている社会を実に見事に、而も同時に悲痛でやや滑稽ですらある状態として描いて見せた。
舞台上には、白い丸テーブルを挟んで椅子が左右に一脚ずつ置かれ、テーブルの真ん中に対座する男女を遮るような透明アクリル板が立てられている。この喫茶店のような場所の上手に男が先に到着している。ややあって女が到着するが、直後に暗転、直ぐ明転。この演出に唸ってしまった。当に人々が正体不明の何かに対し、頼りにすべきハッキリした方策を打ち出すこともできない国も殆ど総ての自治体も信じることができず、抱え込んでいる不安そのものを象徴しているからである。無論、我々の「国」の為政者は更に性質が悪い。何となれば、人々が己の頭で考える為の正確で合理的で且つ有効な科学的・合理的対処法を示すことを敢えて遮ったからだ。そんなことをしたのは、例えば公僕たる官僚たちである。理由は、何か自分たちが指示を出して失敗することを恐れ、不作為(つまり何もしないこと、させないこと)を選んだからである。無論、政治屋、各自治体の殆どの首長も、科学的、論理的、合理的な手法を考えつきもしなかった。一例を挙げておこう。東京アラートと呼ばれる馬鹿げたアクションがあった。SARS-Cov2によるCovid19に罹患しているか否かはPCR検査以外に抗体検査を併用することが一部の極めて優秀で科学的な研究者により極めて早くから提唱されていたにも関わらず、医療崩壊の懸念などを理由に挙げ、在宅を強制することによってPCR検査機器のある大学ラボの閉鎖に及ぶなどの愚行が推進された。携帯やスマホのGPS情報を用いての時刻・移動経路の追跡も、嘘・隠蔽・身内贔屓・違法・脱法・憲法違反をものともせぬ詭弁と証拠隠滅・強行採決等々により信用の土台を自ら壊してきた政府が主導しても誰もついて行くハズの無い惨憺たる政治。結果、有用な臨床例を基に有効な対策を取ることが大変に遅れた。現在もそれは続いている。その恐ろしさを換気休憩5分を挟んで35分の作品で描いているのだから、凄い。因みにCovid19については、不明な点も未だ多いが、検査の際にノイズを抑えることもキチンとしなければ正確な判定はできないことも優秀な研究者はとうに指摘してきたことも付け加えておこう。
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2020/06/28 03:22
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