満足度★★★
■『ワークショップ発表会』鑑賞/90分強■
十数人のワークショップ参加者が2チームに分かれ、各参加メンバーの個人史的重大事件を年代記的に発表。
話として強いものは本人による告白だけにとどまらず、寸劇として上演されるが、寸劇は演じ手の組合せがどんどん変化。この“演じ手のリレー”に洗練が感じられた先手チームの発表をより面白く鑑賞。後手のチームは、年代が現代から過去へ向かってカウントダウンされてゆく逆年代記だったためにやや見づらく、それもまたマイナスに作用していた印象。
最後には演出家の手を離れ、それぞれ自主創作で作ったようだが、その割には総じて良い出来。
劇団の作風に合わせ、発表されるのはほとんどが黒歴史。封印したい自分の過去を思いきってさらけ出した参加者たちの蛮勇にも敬意を表したい。