ゆうめいの座標軸 公演情報 ゆうめい「ゆうめいの座標軸」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/03/15 (日) 14:00

    「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」とマザーテレサは言ってましたが、「弟兄」の本質は復讐や仕返しではなく「愛」なのだと思う。

    だって、自分を傷付けた人や自分から離れて行ってしまった人の事をあんなにも考え続けたのだから。

    ネタバレBOX

    ‪未熟で痛みを知らない子供は仲間以外には残酷だ。‬

    子供にとって仲間外れになる恐怖は想像を絶するものがあるのだろう。

    いじめは当事者だけでなく、周りの人の協力がなければ解決出来ないけど、自分がいじめられるリスクを冒してまで、いじめを止めようとするお人好しはなかなかいない。

    だから仲間外れにされる事は残酷な仕打ちをされても仕方がないことになる。

    ‪教師にまで見て見ぬふりをされた子供の絶望は如何程のものだろうか。

    主人公も弟の苦しみを理解出来ていたのかと悩み続けているように、本当の痛みや苦しみは当事者にしか分からないのだろう。

    どうせ分からないからと無関心でいられる人は自分が嫌な目に遭った時に自分だけが酷い仕打ちを受けるのは納得出来ないと感じるようになるんだろう。

    そして、分からないからこそ、理解しようと考え続ける人は自分が嫌だと思ったことを人には経験してもらいたくないと感じるようになるんだろうな。

    主人公は後者であったと僕は思う。

    真実の暴露は仕返しではなく、未来の為だったんじゃないかな。

    そして居酒屋のシーンも自分が受けた仕打ちに対しての怒りではなく、人の痛みを想像すらで出来ない奴が人の喜びや苦しみを伝えて感じてもらう役者を名乗ってるおこがましさに憤りと覚えたんだと感じました。

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    2020/03/15 23:00

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