監獄談 公演情報 @emotion「監獄談」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     時は今。日陰者よ、牙を剝け!

    ネタバレBOX

     常盤は大卒時に就職できず、実家からも出され一念発起したその後の就活も総て失敗に終わり、もう自分には未来も無いのかと踏切前で飛び込むか否かの瀬戸際に在った時、見知らぬオジサンから声を掛けられ危うく自死を逃れた。オジサンは就職を世話してやる、仕事はマンションの管理人だと言い、常盤に良かったらついてきなさい、と案内するが行ってみるとそこは何だか陰気くさいうらぶれた雰囲気の一角だった。然し就職も決まらずこのままでは先が思いやられる。そこで彼女はひとまず管理人を引き受けることにする、オジサンは「では住人に面通しをしておこう」と各部屋の住人に彼女を紹介する。然し住人達は何れも日陰者ばかりでマトモな職に就いている者は居ない様子。ヤクザ、殺し屋、ヤクの売人、詐欺師、ストーカー風、謎のオジサンを含め様々。こういう人々が一緒のマンションに住んで迷惑だとして善処を訴えていた住人は既に総て去り、現在も住み続けている人達は総て日陰者という訳で傍からは監獄マンションと呼ばれていた。
    確かに傍目から見ていると反社会的人物達ということになろうが、中に入ってしまうと近しい関係の人には悪さをしない。それどころか実に人間的で優しい人々であった。徐々に彼女も皆に馴染んでゆき、当初はオジサンの知恵を借り、自分で考えずに質問ばかりしていてオジサンから自分の頭で考えなさいと諭されていたことこそが就活失敗の原因だということに気付く。そうこうするうち新たにこのマンションの立つ土地のオーナーになったという男・安藤が現れ、早々に退去するようにと勧告されてしまう。オジサンが条件を出し、2週間待つということでケリがついたが、無論、こんなことで大人しく引き下がるのが監獄マンションの住人ではない。反撃を始めた。手始めに新たに土地オーナーとなった安藤の過去を洗うことから始めたが。

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    2019/12/20 01:39

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