満足度★★★★★
鑑賞日2019/12/04 (水) 19:30
座席1階4列
価格3,500円
初日観劇してきました。面白い。
ミステリー要素もあり、中盤からの加速度はたすいちならでは。そして演出の面白さが凄く伝わるワードのオンパレード。目崎さんの底力をこれでもかと見せつけられました。
題材も展開もボケ突っ込みもしくじり要素たっぷりなんですけどね。キャストと演出にかなり自信があると思える出来映えでした。人の会話の合間を他人が刺す具合が実に絶妙で心地いいんですよね。これもたすいち流。
役者さんは肉丸さん小太刀さんというナレーションマスターなピスタッチョコンビを軸にする安定感。
今年大活躍の大和田さんと中野さんも出演。独特な間が物語が速く進みすぎないように時間を緩やかにしていきます。
『不安』についてはどうでしょう。底に行くまでの予感と空虚から沸き上がる感情と私は解釈していますが、個人的にはそこに無意味な人生やつまらない人との関係で埋めている実感はありません。不安はないのか?気付いたときが底なのか。そういった哲学的なものもストレートに考えさせるのはたすいち作品としては珍しいかも。
今回の作品は役者さんがかなり演ずるのに難しいお芝居では?という印象も。その辺は今度出演者に聞いてみたいと思います。