なにもおきない 公演情報 燐光群「なにもおきない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     フォーディズムが機能しなくなって長い時が経ち既に人々の生活は殆ど余裕を失ってしまったのに、(ベシ観る)

    ネタバレBOX

    日本の多くの人々が自分の置かれた隷属状態の原因すら認識しては居ないように見える。(タイトルの「なにもおきない」がひらかなのみなのは、無論、自公やマス塵が我らの生活の隅々まで例えばオリンピックだとか、スポーツだとか、ほんわりアットホームとかをイメージさせるだけの情報で溢れ返らせることで我らを洗脳するプロパガンダへの揶揄であろう)今作はオムニバス形式を採っているのでたくさんの挿話が演じられるのだが、その共通項は庶民の置かれた奴隷の姿である。
     板上には上手から下手際迄の坂が作られているのみで、他の舞台装置は何一つ無い。然しながら、この下り坂人生を象徴するような舞台美術が提起するものは、永遠の庶民生活の下降である。或る時は、どこにでもある家の主人がDIYに自宅の倉庫の地下を掘り進み失踪する話、その話と被るように“失踪さん”と仇名される男と邂逅するが、邂逅場所はパラレルワールドかも知れないという話、ある時は、先の大戦時、信州某所に大本営を移す計画に従って掘られた地下施設、沖縄のガマを想起させる迷路のような地下施設(ここでは多くの中国人、朝鮮族らが日本軍の命ずる無謀で危険極まる坑道掘削作業の為落命している。ガマについては知っていて当然だから書かないが、知らないヤマトンチューは恥を知るべきである。無論、シェルターとして作られた話や無縁仏処理用の秘密施設、炭鉱、社会の害悪の捨て場等々)多くの挿話が演じられる。
     唸らせるのは、オープニングのシーンだ。こんなに狭い空間で、こんなにハッさせられ、いきなり劇空間に引きずり込まれる経験をするとは考えもしなかった。内容は観てのお楽しみだが、流石に燐光群、坂手氏の作・演と感心することしきりであった。
     ところで、今作で描かれる世界に通底する事象を自分はピケティーが呈示した社会・経済モデルに近いと解釈した。上記のように民衆は、訳も分からぬ奴隷状態であり、フォーディズムが機能していない経済モデルである。即ち資本主義の長期停滞モデルと言っても良い。そんな長期停滞が何故出来したか? 無論、資本主義の生産システムそのものがほぼ限界に達してしまったからだ。以前、コリッチの別の所(https://stage.corich.jp/stage/100850/done)で書いた通り、資本が収益を上げる為には最早労賃を抑える他ないのである。企業収益はそこから上げ、資本家・富裕層は利息や投資で儲ける一方、雇われることでしか就業できない庶民は、労賃の低下で増々その生活の質を劣化させる他にない。訳も分からずに! 従って必然的に自分の力で立ち上がる力もなければ、立ち上がる為のノウハウも紡ぎ出すことができない。永遠という表現を用いたのは、そのような一方通行しか現行の状況には無いことがハッキリしているからである。無論、脱出することはできる。但し脱出する為には個々人が本質を摘出し、己の頭を用いで本質から演繹・帰納したり、日々生活の中から正確な情報を取り出し、分析し、統合し判断すると同時に、他の人々と自由に討議してコモンセンスを磨きあげなければならない。例えば、現行の選挙システムを小選挙区制から大選挙区制に改める。その上で党や人に投票するのではなく、議員候補に政策を出させ、できれば政策実現のロードマップ提出を義務付けた上で政策に対して投票行動をとる。また、現在は法で禁じられている直接民主制を導入する。司法の見直しも必要である等。マス塵対策やBDSも必要だろう。マスゴミ叩きには、ピープルパワーTV等の配信番組は大いに参考になる。以下ちょっとURLを上げておく。https://www.youtube.com/watch?v=4CpF_pj1MZI 他にも興味深い放送https://www.youtube.com/watch?v=gssezF1qY2Qなど

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    2019/10/04 15:54

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