現代の俳優が高架下でゲリラ的に演じる。最後まで異下効果が継続。劇の内と外を常に意識するので大勢の登場人物(=現代人)の独白が粒立ち、自分事としてゴーリキーの言葉を咀嚼できた。五戸真理枝演出はある意味私の期待通り。終演後に一緒に観た人と口論になりかけた(笑)。賛否両論前提の古典演出は目撃する価値ありと私は思う。ルカの言葉に鼻をすする人も、笑う人もいる客席は素敵。きれいごと(正論、理想)の劇的効用と破壊的弊害が両立。“俳優”が連呼する「オーガニズム(organism)」はできれば日本語で聴きたかった。
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2019/10/04 01:49
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