深い・・・でもともかくおもしろい!
なんと終演後は出演者のみなさん全員と訳者の中村まり子さん、演出の松本祐子さんがずらりとそろったトークショー、というラッキーな回でした。ほとんどの観客が訳あってなかなか登場しない(できない?)俳優陣を待っていました。その間も中村さんと松本さんからイヨネスコのことやほぼ半世紀ぶりの「犀」再演までのいきさつなどのお話がありました。
フランス不条理劇なんて聞くとつい身構えてしまったり、台詞の洪水におぼれるのでは、なんてつい思ってしまいますが、休憩なしの2時間10分の間楽しませていただきました。観客は笑いながら、このありえない、でも演劇だからこそのリアリティの不思議な現象に巻き込まれ目撃者にされてしまいます。
とにかくおもしろいです。それでいて考えさせられることも多くあり、得るところの多い舞台です。
トークの様子からも文学座のみなさんの意欲的かつ果敢な挑戦が見て取れました。
演出の松本さんのお話にも共感できるところが多くありました。
ありがとうございました。