夏休みの友たち 公演情報 ハグハグ共和国「夏休みの友たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     一見、勘違いしそうなタイトルだが、友達ではなく、友たちという所に深い意味がある。(華4つ☆)

    ネタバレBOX


     自分は、自然が好きな人間なので山も海も散々出掛けてきた。国内の海では伊豆大島、青ヶ島、八丈島、小笠原、沖縄本島、西表、鳥取、溝のような汚い水は嫌いだが油壷や湘南各地、猿島、鎌倉は仲のいい先輩の本拠地だったので年中行っていたし、館山や外房にも出掛けている他、東尋坊、気仙沼、北海道は釧路近辺、札幌近辺、小樽等。山は矢張り信州が多い。生まれが関西だから六甲は、実家が在った場所でもあり、散歩がてら年中登っていたし、最初に通った大学は京都にあったから北山、東山三十六峰のうちの幾つかは生活空間、散策の場所でもあった。好きなのは1?だ(敢えて名前は上げない。荒らされるのは嫌だからだ)。自然が良く保護されている。鳥取は大山と鷲峰山が好きだが、三徳山、投げ入れ堂も大好きな場所だ。自分が鳥取で泳ぐのは良く水死人が出る流れの速い場所で、大物が居るから素潜りで魚を突くのが得意な人は探して行くと良い。上に上げた青ヶ島も水死人は年中出るし、自分が行った頃には、まともに上陸できる場所が無かったから、準備がキチンと出来なければ岩礁で傷だらけになることは覚悟した方が良い。海流も3ノット以上のスピードがあるから、流されればアメリカ大陸迄行っちまうぞ! 無論、助かるまい。何しろ岸辺から鯨を見掛ることもある外洋の央の島だ、釣り人垂涎の地だが、ホントに死人は年中出る危険地域である。よほど泳ぎと装備に自信がある人以外は絶対行かないように。山でも海でも街でも自分は危険の無い所に大した魅力は感じない。生きてる気がしないからである。多くの人にとって日常は、何ということも無い唯安心できることが過ぎて行くことを信じられる時空である。だが、自分は、例えば丹沢辺りの低い山の岩場でハーケンを打ち込みながらロッククライミングをやる時でも、オーバーハングしている岩場で、落ちたら死ぬかも知れないという緊張感を味わいながら登ることこそ、目的である。逆説的かも知れないが、こんな場所に生えている苔の緑を目にする時、これこそ命の色であると深く実感するからだ。本格的に登山をやった訳ではないから、岩はトウシローだが、このように命懸けの時、所での実感程充実感のある体験を自分は他に持たない。新月の晩、船の舳先に独り立ち、南洋の降るような星と夜光虫の光がないまぜになって海と空の境目が分からない中を航行していた時の圧倒的な抱擁感も忘れられない。まるでたった独り宇宙の只中を彷徨うような気分であった。
     今作では、自然のこのような包容力や優しさが瞬時に変わり、その結果、トラウマを負って40年間記憶を消していた元小学6年生たちが40年後に記憶を回復する様が描かれるが、ありきたりの日常が如何に貴重で「非日常」的であるのか、その奇蹟のようなありきたりの尊さを描くことで、人は傷つき、それを見まいとする弱さを持ち、掛かるが故に遠く近く木霊するきな臭い現状を座視している現状を示唆しているようでもある。

    4

    2019/08/29 13:33

    0

    0

  • 生粋万鈴さま 、劇団の皆さま
     今日は、芸祭へ行ってきました。
    年々、つまらなくなるのが気懸りだったのですが、
    今年は、輪を掛けて。大学の自治がどんどん奪われて
    いっている現状と、それに対して大学当局も学生も
    有効な手を打っていないことが原因でしょうね。
    作品レベルもこの数年で随分落ちた気がします。
    先ずは、我々自ら頑張る所からでしょうね。
                  ハンダラ 拝

    2019/09/06 23:47

    こちらこそ、劇団一同、とても励みになるコメントに格別なる感謝を申し上げます。
    ありがとうございます。

    2019/09/06 15:17

    生粋万鈴さま
     実感のこもったコメント有難うございます。
    レビューを書かせて頂いている身としてとても
    励みになります。今後ともよろしくお願いします。
    劇団の皆様の今後ますますのご発展を祈っております。
    御礼、御挨拶まで。
                        ハンダラ 拝

    2019/09/06 13:15

    ハンダラさま

    今回もコメントをお寄せくださいまして、
    本当にありがとうございます。
    ご寄稿くださいました文章を読んでいて、
    「自然の中にある、踏みいらなければ、
    見ることができないもの。」と「演劇」に触れた時の感覚が、もしかしたら類似しているのかもしれない、と、少し恍惚を覚えながら読ませて頂きました。

    【ありきたりの日常が如何に貴重で「非日常」的であるのか】まさに、このことも、
    作演出の久光真央は、これまでの全作品で、描いていたりするのではないか?と、私も改めて、ハグハグ共和国作品を見直してみたくなりました。

    改めまして。
    この度は、ご観劇、そして、ご感想をお寄せくださり、誠に有難うございました。

    2019/09/05 17:30

このページのQRコードです。

拡大