肉体だもん・改 公演情報 劇団ドガドガプラス「肉体だもん・改」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

     流石、望月さんの脚本。貧乏人には戦争中の食糧事情より更に食糧事情の悪かった戦後(戦中は隣組や配給制度があったので敗戦後の何年かより未だましだった)、ましてエンコ界隈は3月10日の大空襲で10万人以上の庶民が生きたまま焼き殺されたのだから、生き残った子供たちは焦熱地獄の中で巻き起こった上昇気流に人が燃えながら空を舞う様すら見ていただろう、結果は孤児。ノガミはエンコから逃れてきた人々、ストリートチルドレンが、朝になると何人も動かなくなっているような状況も敗戦直後にはあった。2年後だと闇市、光クラブ事件(光クラブ。実際は1948年に創設だが今作の元ネタの一つなのは確かだろう)も背後に見えるし、エンタメとはいえ、いつもながらしっかりした作り。少年少女の必死で、どこか捨て鉢にならざるを得ないが、イタイ心を魂を見事に描いてくれるだろう。

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    2019/07/30 09:46

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