正しいホシの見つけ方 公演情報 ウィークエンドシアター「正しいホシの見つけ方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     この劇団を拝見するのは2度目だが、脚本が毎回良く練られている。

    ネタバレBOX

    これだけの構成力と筆力があれば脚本についての問題は殆ど無い。今回は喜劇なので、現実的にはあり得ないことも笑いのネタとして仕込まれていると考えれば、以下の例も問題はない。(ex.元ヤクザがそれ系であることは、水商売の人間には一目瞭然というのが実際だろうが)
     一方、決めるべき所はキチンと決めてもいるのだ。(ex.シェフの科白「星の為に料理作ってる訳じゃない」)実際、キチンとしたレストランや割烹、寿司屋などの一流店のコックや板前は、自分の料理に対する自信・矜りを持っている、その喜びが客がおいしいと喜んでくれることであることも重々知っている。唯、通常はストーブや板場に居るので客と顔を合わせないだけである。(今回演じられたスペースでは、ちょっと狭いので技術的に厳しいが、もっと大きな小屋で演じる場合は、厨房と営業スペースのつなぎ役としてデシャップにトップウェイターが立って調理場と店との仲介役を務めるというシチュエイションになるのだろう。実際のレストランとの現実面の差は基本的にこの点だけ)
     厨房の仕事はキツイ。洋食であれば、ストーブの傍での作業、夏場は特に堪えるし、体壊してナンボということも、長時間立ち仕事というキツサも、味見する為にカロリーオーバーになるようなことも、客からのクレームに応えねばならぬこともある。職人だから上下差もかなり厳しいのが一般だ。それでもこの職を選ぶ人々は、矢張り料理を通して表現しているからだろう。その表現がお客さんを喜ばせ、幸せになって貰えればこれほど嬉しいことは無い。そんな、生きる喜びに直結する表現の世界で生きる人々を、そして料理というものが、その時の気温や湿度、天候、一緒に食事を摂る人との人間関係の親疎、愛憎などによって大きく変わるという深さ等々をも掬い取って本質に触れた優れた舞台である。

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    2019/06/17 15:10

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