東京魔法少女図鑑 公演情報 東京スピカ「東京魔法少女図鑑」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     Bを拝見。一見、少女チック・漫画チックなタイトルだが、どうしてどうして。脚本はしっかりしているし、演出、舞台美術、小道具の使い方、物語との見事な連携を成立させている演出も素晴らしい。演技も役者陣皆が中々頑張っている。照明・音響もグー。

    ネタバレBOX


     オープニングヒロイン・ケイトら登場の折、観客の前に広がるのは、太い毛糸で編まれた網のような、魔法陣の文様のような或いは蜘蛛の巣のような白い構造物である。この中に母子は居て、転んで膝を擦りむいたケイトに向かい母は「痛いの痛いの飛んでケー」と呪いの言葉を投げ「魔法の半分は優しさで出来ている」と諭す。この辺りの伏線の敷き方も上手い。母はケイトが幼い時に他界、父の消息も不明なのでケイトはおばの家で育った。こんな理由もあって彼女は地味な少女として育ち16歳になっていたが、思いも掛けぬ転機が訪れた。何と幾多の魔法アイドルを育ててきた有名なプロダクションの社長直々に彼女のスカウトに乗り出してきたのであった。何となれば、彼女は伝説の魔女っ娘アイドル笠原 セイコの愛娘だったのである。社のプロモーションもあり、アイドルとしては旬の年齢ということも相俟ってケイトは一躍スターダムにのし上がる。然し彼女の天下も凋落器を迎えた。黒魔術アイドル・アリサが世の中に蔓延する不平不満、劣等感や絶望しかない黒い未来を糧としたあ人々の黒い感情を栄養源にズンズン彼女を追い越していったからだ。事務所は彼女を解雇した。それまでの人気をうらがえしたかのような、彼女へのバッシングが猛威を揮う中、ホームレスになった父が現れ皆のバッシングから彼女を守ろうと奮闘するが、姿を現した黒幕から、彼が人生をしくじった原因の酒を出され、遂に屈してしまった。

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    2019/03/30 11:31

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