桜の森の満開のあとで 公演情報 feblaboプロデュース「桜の森の満開のあとで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     無論、5つ☆。

    ネタバレBOX

     ディベート物は面白い。科白の無い時でも、役者陣は、常に設定されたキャラや討議の流れの中で受け身の緊張とこれらの条件下での演技を強いられる為、芝居にたるみが出ないからである。無論、この程度のことに気付けないようなら、こういった作品に出演させて貰えない。演出家・プロデューサーがしっかりしていれば、キャスティングで実力のある役者しか選ばないということである。シアターミラクルが主催するディベート物は、プロデュースがしっかりしているから、いつもレベルの高い作品を提供してくれる。今回も例外ではなかった、再々演ということも、評価が高いことも当然のことだろうと頷ける内容だ。それは脚本内容の発想の面白さや練度の高さ、白熱した論議を演ずる役者陣の演技、内容と噛み合う舞台美術の使い方の上手さ、効果的な音響。照明以外にも当パンと一緒に渡されるしっかりした資料等、気配りも充分だ。
     討議のテーマ自体の深刻な内容も観客を芝居に巻き込むことに貢献している。解決策も見事である。一方、拝見しながら、今作とは異なる解決策はあり得ると考えてもみた。その実現可能性は、今作の解決策より可也低いが、より革命的、ラディカルではある。では、それはどんなことかというと、現代資本主義体制を支えている根幹、金融をいじる作業だ。現在行われている銀行業務とは、リアルな実体経済をひとまず「根拠」と名目上置いた上で、信用貸しをすることによってバーチャルを理論的には100倍程度迄(日本の都市銀・地銀の場合)融資することで、右肩上がりに縛られたバーチャル経済を機能させることである。だから、このシステムを壊せば現在病的・狂的なまでに暴走している経済を健全なものに戻すことができる。そしてそれができれば、争いを誘発し、煽って肥大化させ、殺し合わせて後戻りできない所まで追い込み、武器を売り込んで設け、破壊された建築やインフラを修復すると抜かして更に儲ける糞共の狙いを、儲けという目的を阻むことができる。その方法の一つとして考えられるのがイスラム金融(元来利息を認めない)や地域通貨の代表として政府通貨を発行することである。戦争やその懸念に各国民は膨大な富を消費させられており、死の商人とその甘い汁を吸う下司・政治屋共によって個人的に何ら恨みも無い人と人とが殺し・殺されるのが現在である。こんな下らない、不毛な争いや何の役にも立たない兵器を捨て去ることも射程に入る。

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    2019/03/27 14:16

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