平成31年東京の旅 公演情報 劇団星乃企画「平成31年東京の旅」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Dを拝見。各作品40分程。タイゼツべシミル!!(華5つ☆)追記2019.2.26

    ネタバレBOX

     明治大学劇研はレベルの高いことを評価している劇団群なのだが、星乃企画は初見であった。イヤ凄い。下手なプロは太刀打ちできないぞ! 
     学生劇団を自分は結構好きなのだが、その理由はハッキリしている。若い人の作品というのは先ず、物の見方、身の周りの事象に接する時の柔らかな感性、新鮮な戦きを感じていることが伝わってくるヴィヴィッドな表現に触発されることがあるからだ。作品を観る前に余計な判断をすることを避ける為、通常当パンを開演前に読まない自分が、どういう偶然か、ざっと目を通した。説明文を読んで驚かされた。星乃企画の公演回数や作品数とその詩的な感覚・質にである。
     舞台を拝見して、この直観が裏切られなかったことを確認した。照明が入ると舞台美術を設えられた板に役者陣が就くわけだが、舞台美術も鮮明に浮かび上がる。客席に対向する3方をパネルで囲み、上手・下手各々の2カ所に出捌けを設けてある。上手側には、北欧風の木製テーブルに椅子(木の無垢を利用した作りなので木肌の色がそのままだ)下手側には、机上にパソコンを載せた黒くかなり大き目のデスク(椅子も無論黒だ)が置かれ、板中央奥には北欧風のベンチが設えられている。シンプルだが、キチンと整序され、合理的でコントラストの鮮やかな優れた舞台美術だ。
     さて、上演開始直後にも矢張り驚かされたことがある。作家は21,2歳だろう。この若さで良くこれだけの科白を書いている、ということにである。2011年から今迄に2350本以上の舞台を拝見している自分だが、開演前に当パンを読んだ経験は数回程度だから殆ど初に近い感覚で拝読していたのだが、当パンを読んでの見立て通り、この作家は、世界に真っ直ぐに向き合い、バイアスの無い物の見方をしている。表現する者にとって最も大切な資質を持っているわけだ。作品は極めて本質的である。生と死、親と子、男と女、幸と不幸という要素が過不足なく、極めて巧みな構成の内に呈示されているばかりではなく、物語の流れや男子高校生と女子大生とのカップリングについても、少年にとっては大人と感じられる女性に対してする背伸びの在り様が内容的な必然性と共に描かれ、更にそれが、上手で演じられる内容にキチンと被る。この組み立て方が素晴らしい。役者陣の演技も中々に優れたものである。自分が殊に気に入ったのは、隼人役を演じた役者さん、妹との会話で背伸びをした嘘を追及されるシーンでの表情が素晴らしかった。上演期間中A~H迄8作品を上演するのだが、各作品、尺は40分前後というのは既に告げた通り。

    喫緊のお知らせが入った。明治大学の先輩には、パレスチナに関わった人もいるので。
     今作の腰を折る事にはならないと考える。そんなヤワな作品じゃないし。で、今作の追記については、今暫くお待ちくだされ! にゃん。

    知り合いから案内が届いたのでお知らせします。
    すでに、新聞・テレビ等で報道されているように、現在、封鎖下のガザから現在、パレスチナ人画家3名が来日中です。
    その画家のみなさんを、27日(水)、京都大学にお招きして、公開講演会を開催いたします。

    *東京でも、東京大学東洋文化研究所(本郷キャンパス)のロビーにて、彼らの作品展を開催中です(3月7日まで)。
    28日(木)には、東京大学本郷校舎に作家の徐京植さんをゲストに、画家たちのギャラリートークがあります。
    http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=WedFeb201410392019

    以下、27日の京都企画の詳細です(拡散歓迎!)

    ■■□================================
    アーティストブリッジ2019 in 京都
    封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
       2月27日(水)
      京都大学 吉田南キャンパス
    人間・環境学研究科棟 地下講義室
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    イスラエル占領下のパレスチナのガザ地区が完全封鎖されて、まる12年が経とうとしています。
    現在、200万以上の住民たち(その7割は、71年前の民族浄化によって故郷を追われた難民たちとその子孫です)が、12年もの長きにわたり、世界最大の野外監獄と化したガザに閉じ込められて、人間らしく生きる権利を奪われています。

    4年半前の2014年の夏には、ガザは51日間に及ぶ、ジェノサイドとも言うべき攻撃に見舞われて、2200名以上の人々が殺されました。
    (うち500人以上が14歳以下の子どもたちでした。)

    攻撃から1カ月半後の2014年10月、ガザから、パレスチナ人権センターの代表で弁護士のラジ・スラーニ氏をお招きし、京都大学で講演会を開催しました
    *その時の動画はこちらで視聴できます。

    https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/rajaslani 

    あれから4年。
    環境はさらに悪化し、社会全体が精神を病み、自殺を最大の禁忌とするはずのイスラーム社会のガザで、ここ数年、自殺者が劇的に急増しています。
    もはや自殺して地獄に堕ちることと、ガザで生きることに何の違いもないからです。

    その完全封鎖下のガザから、このたび、3人のアーティストが来日しました。
    ガザを出ることができたということ、それ自体が奇跡のいま、多くの困難と障壁を乗り越えて実現した、まさに奇跡の来日です。

    世界から隔絶され、世界の忘却と無関心のなかに打ち棄てられているガザの声を、ガザの人々の《肉声》を通して世界に伝えたい、ガザと世界を、私たちを、つなげたい——そのような市民の想いで、3人の来日と作品展が実現しました。

    呼びかけたのは、20年以上にわたり、占領下のパレスチナやレバノンのパレスチナ難民キャンプで難民の子どもたちの絵画指導をおこなってきた画家の上条陽子さん(1937年-)をはじめとする日本のアーティストたちです。
    (来日した3人の画家のうち2人は、上条さんの教え子です。)

    彼らの来日は、日本のメディアでも報道されています。
    NHKニュース
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190219/k10011820611000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_003

    朝日新聞
    https://www.asahi.com/articles/DA3S13900374.html

    奇跡の来日を遂げたガザの3人のアーティストを京都大学にお招きできることになりました。
    27日(水)18:00〜、講演会を開催し、ガザの人々の思いを肉声で語っていただきます。

    そして、3人のお話をより深く理解するために、2部構成にして、第1部(16:00〜)では、ガザで支援活動をおこなっている日本のNGO、日本国際ボランティアセンター・スタッフの渡辺真帆さんに、ガザの現況についてお話しいただきます。

    市民の力で実現したこの「奇跡」が、私たちにできることは、まだまだたくさん、あるということを示しています。
    みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
    世界を変えるために、私たちに何ができるのか、ともに考えましょう。

    以下、プログラムの詳細です。
    ■■□===============================
    アーティストブリッジ2019 in 京都
    封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
    ===============================□■■

    【日時】2019年2月27日(水)
    第1部 ガザの現況報告 16:15〜17:30(16:00開場)
    第2部 封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
        18:00〜21:30(17:30開場)

    【会場】京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
    *吉田南キャンパスは、時計台キャンパスの南側のキャンパスです。
    *キャンパスマップ↓
    http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
     人間・環境学研究科棟は、89番の建物です。
     ピロティを挟んで東側(大文字側)、ガラス張りの建物の地下です。

    【言語】アラビア語、英語(日本語通訳あり)

    ●入場無料、事前申し込み不要(どなたでもご参加になれます)。

    【プログラム】
    第1部 ガザの現状(最新報告)16:15‐17:30
    16:00 開場
    16:15 開演 主催者挨拶(おか)10分
    16:25 講演「完全封鎖下のガザの現況」
           渡辺真帆さん(日本国際ヴォランティアセンター)
    17:15 質疑応答
    17:30 終了
     --------------------
    第2部 封鎖を超えて ガザ・アーティストは語る
    17:30 開場
    18:00 開演
          主催者挨拶(岡)
          招聘団体挨拶(「アーティストブリッジ2019 ガザのアーティストを支援する交流展」)
    18:15 封鎖下のガザ 現況(渡辺真帆)
    18:30 動画紹介(12分)
          アーティストトーク
           ガザの状況、封鎖下の生活、アートとは何か 
    20:15 休憩
    20:30 私たちに何ができるか
          質疑応答
    21:30 終了予定

    通訳:渡辺真帆、佐藤愛

    【プロフィール】
    ■ムハンマド・アル=ハワージュリー Mohammad Al-Hawajri
    1976年、ガザ、ブレイジュ難民キャンプ生まれ。ガザの現代アーティスト集団「エルティカー」創設メンバーの一人。国外の多くの国から展覧会に招待される。作品はコレクションされている。

    ■ソヘイル・サーレム Soheil Salem
    1974年、ガザで生まれる。「エルティカー」創設メンバーの一人。アル=アクサー大学美術学士号取得。フランス他、国外から招待出品。

    ■ラーエド・イーサー Raed Issa
    1975年、ガザのブレイジュ難民キャンプ生まれ。国外でも活躍。イタリア・ローマの国際美術賞を受賞。「エルティカー」メンバー。

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    2019/02/26 02:49

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  •  追記しておきました。
          ハンダラ 拝

    2019/02/26 11:16

     パレスチナ関連イベントについても知らせてあります。過去の動画なども見ることができるので、作劇の参考に、また世界を見る参考にして下さい。

    2019/02/26 02:58

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