グッバイ・ルサンチマン 公演情報 劇団サラリーマンチュウニ「グッバイ・ルサンチマン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     にゃんと当パンのサラリーマンチュウニ的用語解説に銭湯が載っている! にゃんにゃんだ、れこは!! ふに~っ!!!(追記第1弾にゃ~~~、終演後になって申し訳にゃい。理由はネタバレに)第2弾は近いうちにゃ。

    ネタバレBOX


     非モテ系に絶大な人気を誇る反リア充作家・吉崎の新作出版記念会場で 、幕が開くのは、この劇団が今年十周年を迎え、今作がその記念公演であるという事情が関わっていよう。この劇団らしいセンスの良い内祝いである。
     板上は、門構えの中心やや客席側に演説台より少し高めのテーブルを設え、テーブル奥には、人が立てるようなスペースを設けて、出版記念パーテイーの時には背後に“爆(は)ぜろリア充”と大書されたパネルが貼ってある。このスペースの両側に設けられた出捌け口は、男湯、女湯の暖簾が掛かると銭湯・玉の湯の番台に早変わりという訳だ。下手壁際には、書籍なども展示できる、階段型の収納ボックス、上手側壁には本棚として用いられているカラーボックスのような本棚がある。椅子等は必要に応じて適宜丸椅子を配する。
     序盤、反社会的とは言わないまでも、どちらかといえば非社会的・サブカル的範疇に属すタイプの人間集団を描く所から始まるので、吉崎を“神”と崇めかねない熱狂的支持者たちなどは、一般的感覚を持つ観客には、どこか刺々しい摩訶不思議な人々と感じられかねない、何らかの距離感があるであろう。だが、序盤のこの「違和感こそが中盤以降の物語りの受け皿となって作品の広がり、深さをドンドン増してゆく構成に繋がる辺り、流石サラリーマンチュウニ! と拍手を贈りたい。
      ではどのような点で作品に広がりと深さを持たせてゆくかというと、脚本・演出・演技それぞれが現実に存在している卑近な、当に隣に居る人々のような自然なリアリティーを漂わせつつ、決して居ないであろう類型を同時に抽出しているのだ。(「隣は何をする人ぞ」的な近隣の距離を含めて)この微妙で精妙なセンスの良さに着目しておきたい。
     例えば凋落産業である銭湯の再活性化についても、経営の合理性から見、テキパキと必要な改正条件を挙げ対処してゆこうとする妹のデキル女の合理性と、どこか妹に甘えつつもその裏の無いキャラで常連さん達に支持され・愛されて人間関係の糊のような役割を果たす兄、女房・子供に事業展開の失敗から愛想を尽かされ、現在はこの銭湯で働きながら居候同然の男、自らのユーチューバーとしての位置を確立する為に作家に近づき押しかけ同棲を始め、非モテ系のカリスマとして君臨する作家をネタに利用する女。自分達の神を虚仮にされたのみならず、隠れ家のようにして同行の士が集まっていたコミューンを破壊され逆上してサイトを炎上させたのみならず、件のユーチューバーを包丁で刺し殺そうとした吉崎の信奉者。アニメ中毒の息子を心配する母と、その母は怪しい宗教に嵌っていると心配している件の息子は、顔を合わせば言い争いになる。
     こんな状況を抱えながらもユーチューバーは、とても優しく良い人である作家を裏切り続けている己自身の自責の念に耐えかね出帆してしまう弱さを持つ。ところで、初めて恋心を知った作家は、何らインパクトの無い駄作を書き連ねる。為に担当編集者との間で作品を巡って丁々発止の論戦が繰り広げられる、等々が中盤の見せ場を作っている。
     件の理由にゃ:https://handara.hatenablog.com/


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    2019/02/22 16:39

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  • リーマンさま
     良い感じでしたよ。2月下旬はガザを出られまいと招請したメンバー、我々サポーターのほぼ全員が思っていたアーティスト3人の来日が適いテンヤワンヤだったのですが、28日に翌日・3月1日に離日する彼らを送り出す食事会などをして少し日常が戻ってきました。また、皆さんの作品を拝見するのを楽しみにしております。
                                  ハンダラ 拝

    2019/03/03 23:35

    ハンダラ様、コメントありがとうございます。今回は、人数も多くストーリーも分かりにくくなっていないかと心配しておりましたが、伝わっていて安心いたしました。今後も、当劇団をよろしくお願いいたします。

    2019/03/03 23:01

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