AFTER塩原JUNCTION 公演情報 塩原俊之自主企画興行「AFTER塩原JUNCTION」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    上質なオムニバス短編を3本、どれもが見ごたえがありました。
     お勧めします!

    ネタバレBOX

    3作品とも未来に向かって力強く生きていこうという物語。

    特に、「笑の太字」絶品でした。
     学生の屁理屈(熱弁)と担当教師との白熱した論議の応酬は圧巻!見ごたえがあり、惹き込まれてしまいました。
     また、学生の持論に同調し応援してしまっている自分がいました。

     題目だけ替えて三谷幸喜「笑の大学」そのまま卒論として提出した学生に劇団の強く熱い思いを感じました。また、担当教師には三谷幸喜の影もちらりと、、
     そこには、まるでクラシックの名曲と同じように、一音違っても完璧さを失い芸術性が損なわれてしまう。一音たりと替えることなど絶対に出来ない。
    作曲家に対するものと同じく、一字一句変えるこなどできないという戯曲家への敬意の念が胸に熱さがひしひしと伝わってきました。
     立場上、認めることが出来ないとわかっていながら、徐々に引き込まれてしまっている教師の姿に、演劇界の将来と劇作家後進に対しても、そして並ならぬ演劇愛と熱意を感じました。
    ラストシーンに、全てが表現されていました。思わず笑ってしまいました。

    余談になりますが、
     この劇を観て、指揮者チェルビダッケの姿が脳裏に、、
     自分の創り出す音の世界にはかなりの拘りがあり、私の演奏を聴きたかったら、ホールへ!
     彼の生前中、CD、レコードでは真価は分からないと、録音ものは一切許可しなかった。というエピソードが、、

    私も、演劇も生で観て肌で感じて五感全てで味わうものでは、と思います。

    三谷幸喜にもぜひ観てほしい舞台でした。

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    2019/02/19 11:21

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