離々として連々 公演情報 迷子の遊園地「離々として連々」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     惜しい! 普段は浜松で活動している劇団だという。1997年旗揚げ。

    ネタバレBOX


     ところで、何故自分が惜しい、という評価を何故したのかというと、シチュエイションの設定の仕方を変えれば、今作はそれだけで格段に良くなること請け合いだからだ。今作で描かれた内包をそのまま、例えば戦争(アメリカによるイラクやアフガニスタンへの或いは日々行われているイスラエル入植者及び軍によるパレスチナ人に対するジェノサイド)下に在る子供達の状況として描くならば、意味は遥かに深化し、普遍性と今作が社会に問うことの鋭さを提起できたであろうからである。だが、未だ作家にそこまで尖鋭化する内的必然性が無いようだ。
    演技を拝見している限り、姉(サチ)を演じた女優さんの鍛錬は並大抵ではあるまい。(東京で活躍する女優でもこれだけ鍛錬している女優はそう居ないと思う)成長後のサチを演じた女優さんもしっかり鍛錬していることを感じさせるシーンがあった。恐らく劇団のメソッドとして身体訓練には相当重きをおいているのだろう。それだけに、脚本家には、もう少し生の社会に踏み出し格闘して欲しいのである。そうしつつ、哲学や社会学、経済学、民俗学、そして世界情勢をアナーキーな視座で分析して欲しい。常に実践と理論を並行して進め・学び・獲得して行って欲しいのである。意欲はあるようなので期待値を籠めた評価をした。

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    2018/12/03 01:20

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  • さおりさんへ
    返信有難うございます。
    昨日から東京でも冬らしい
    寒い風が吹き、電車の中でも
    酷い咳をする人、くしゃみを
    する人の数が増えています。
    昨夜は観劇帰りの車中で近くに
    居た人が酷く咳き込むので
    気管支の弱い自分は席を離れました。
    この忙しい時期に体を壊す訳にはいきません。
    帰宅すると、喉が痛んだので、直ぐ嗽、温かい饂飩に
    一杯唐辛子を入れて体を温め、龍角散を飲んで何とか
    回復させました。早く手を打たないと直ぐ発熱という事態に
    なってしまうので。少し落ち着いたのでアルコール消毒しながら
    文章を書いています、お体お気をつけて、また。
                           ハンダラ 拝

    2018/12/09 03:06

    再びのコメントありがとうございます!沢山お話してくださり、またこうしてアドバイスくださるお心遣い感謝いたします!
    そうなんですよね。人生の全てが糧ですし、手間がかかってたり、大変な思いをすればするほどそれが役に立つ。傷付け、傷つけられ、あれもこれも全てを引き連れて生きていくというのが私のよく言う言葉です。
    SPACは以前拝見したことがありますが、かなり昔なので今目にしたらまた違うものが見えたり得られる予感がします。機会を作りまた拝見したいものです。

    2018/12/08 21:31

    さおりさんへ
     毎日、毎時間、毎秒が勉強ですね。
    別にしかつめらしく勉学に励むという意味ではなく、
    生きること総てが勉強です。ジョークを言ったり、
    他の人々と楽しい時を過ごすことも、からかったり、
    からかわれたりすることも総て。中には苦しいこと、
    哀しい事、辛いこと、狂わんばかりの苦しみや、逆に
    とんでもなく面白いこと、夢のような出来事も、人生には
    あるものです。表現する者である以上、総てに気を配るのは
    当然のことですから、充全に生きたいものです。
    そういえば静岡にはSPACがあり、宮城さんというとても
    優れた演劇人がいますね。自分ももう少し豊かであれば、
    観に行きたい舞台が多いのですが。いらっしゃれれば、ご覧に
    なると勉強になることがたくさんあると思います。URLは以下。
    http://spac.or.jp/
    また、お会いしましょう。
                       ハンダラ 拝

    2018/12/06 03:19

    藤田さま
    コメント有難うございます。
    プロフィールを拝見すると
    ご自分の演劇を探していらっしゃるとのこと。
    では自分とは何でしょうか? 私自身かつて
    悩んだ問題の一つですが、ランボーの言葉に
    「私とは他者だ」という表現 Je est un autre.
    という特異な表現があります。フランス語は
    動詞が人称によって変化するので英語の
    be動詞にあたるestは三人称単数の形です。
    文法的に正しいのは、一人称単数形のsuisなの
    ですがランボーはわざと三人称単数系を用いて
    自分という存在の他者性を強調している訳です。
    而もunという不定冠詞を用いて、ありきたりの
    誰でもそうなのだ、という普遍性を表そうとしている
    ように思うのです。私自身が自らをアイデンティファイする際に
    考えていたことと、本質的に同じだった記憶があります。
    Jeは英語のI、I am~のIですね。autreは物凄くたくさんの意味を持つ
    単語ですが、他の(形容詞)、他の者・物(代名詞)などを意味します。
     まあ、こういったことと、生物学的に個々の差はDNAの個体差として
    現れる訳ですから科学的には、個々のDNA配列が意味する所を解明する他、
    現時点では分かりようがないでしょう。
     一方、確実なこととして言えるのは、我ら個々の自分というものを作るのは
    己の生きて来た個人史だということでしょう、丸っきり同じ人生なんて決して
    無い訳ですから。そして、それは自分以外の総ての世界に対して自分が行うことの
    選択・結果と己の実存との関係性ということになるでしょう。その時、己が世界に
    対して優位に立つ為の方法はいくつもありますが、考えてみて下さい。
    たくさんヒントをお教えしたので今日はこの辺で。

     もう一つ大切なことを。
    余りストイックになり過ぎると
    周りが見えなくなりますよ。
                          ハンダラ 拝

    2018/12/06 03:04

    ご来場くださり、コメントまでありがとうございます!
    多くの事を言ってくださり、より良く面白い作品にするにはまだまだやれる事があると思い知り大変ありがたく思っています。これだけ言ってくださる事が光栄です。
    再び東京で公演を行う際は、是非また観に来ていただきお話しをしていただけたら嬉しいです!
    本当にありがとうございました。

    2018/12/04 22:32

    ご来場そしてコメントありがとうございます。

    お言葉、身にしみています。今回の公演で「自分が一体何から逃げて来たのか?」を知りました。それは単に挫折を知った”東京”と言う街だけではなかった事を。

    そして、ここ最近ぼやけていた視界がはっきりとした感覚です。いまはまた「借り物」でしかない言葉を、噛み砕き、飲み込み、反芻して、そこで何を見つけるか?感じるのか?何が自分を突き動かすのか?楽しみです。役者に負けずに精進します。

    本当にありがとうございました。必ず、再び東京へ行きます。今後ともよろしくお願いします。

    2018/12/04 19:41

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