15 MINUTES MADE VOLUME 5 公演情報 Mrs.fictions「15 MINUTES MADE VOLUME 5」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    15分の使い方に力量差がありあり
    後半の3団体が演劇的な手法をうまく使いつつ作品をちゃんと成立していたのに比べ、前半の3団体がまとめきれていなかった印象。

    ネタバレBOX

    出演順に簡単にそれぞれの感想を。

    ■Mrs.fictions
    今回初めてトップバッター?パロディにしては中途半端だし、なにより描く話自体に求心力なさ過ぎ。15分という限られた時間の中ではもっと切り出す時間軸を短くすべき。主宰なんだから頭からガツンと見せてほしかった。とりあえずユーミンの楽曲自体に力とドラマ性があることだけは再認識。

    ■The end of company ジエン社
    役者陣が若く、年齢幅もないためか設定に全然リアリティを感じず、だらだらとした状況をただ晒した物語を傍観するだけに。映像を使った工夫は面白いと思うが、映し出されたモノが暗すぎて全く機能せず。二組の立ち位置とか気にしながら同時多発会話も試みてるのだろうけどそれも活きてない。これ、作品として誰か客席から確認したのかなぁ?

    ■MOKK 
    本企画初のダンスユニット。黒のワンピースの女性ばかり6人。みんな身体は柔らかいし、個々のスキルの差はわかったけど、ユニットとしてこの15分で何を表現したかったのかはわからなかった。せめてテーマでも提示してもらえたら手がかりになったのに。

    ■東京ネジ
    夏目漱石「夢十夜」の第一夜をもとに現代の女友達の関係性を乗っけて表現。元ネタがわからないと少し難解に見えるけど、あとから読んでみて作品を振り返ってもちゃんと腑に落ちる形に仕上げてる。今回は双子というのを卑怯なくらいうまく利用してるし。

    ■青☆組
    既出の作品の再演。希有な設定・役者の力量・展開・オチとショートショートの作品として演劇らしさを遺憾なく発揮されててしっかりとまとまっている。今回の団体の中で抜きんでてる秀作。

    ■DULL-COLORED POP 
    深夜に帰宅したキャリアウーマンの僅か15分の自分の時間に電話をかけてきた元カレのフリーターのダメ男との会話の一幕。女性の気持ちの綱引きを3人で表現というのが面白い。先のジエン社と異なり、この作品は描く世界の等身大な感じが余計話にリアリティを感じさせ、演劇的な手法ともマッチしてる。

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    2009/03/14 00:31

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