At sea ~生きることのゆらぎ~ 公演情報 シアターX(カイ)「At sea ~生きることのゆらぎ~」の観てきた!クチコミとコメント

  •  イスラエル大使館が推奨している! ケッ 

    ネタバレBOX

     2006年に他界した「イスラエル」の作家イズハルの作品2作の舞台化である。タイトルの「At Sea」のSeaとは、キリストが水上を歩いたとされるガリラヤ湖のことであり、描かれるのは14歳の男女の淡い恋物語。当パンでは、1作目のタイトルが「ガリラヤ湖のほとりにて」と題され、この日は字幕なしヘブライ語での上演であった。
     2本目は溺れる男の話、当パンでのタイトルは「地中海の波間にて」。主役の男を演じたのは女優であった。科白は英語。1作目より2作目の上演の方が観客には受け入れられたようである。日本人でヘブライ語を理解する者は極めて少数ということもあるであろうし、物語の内容もこちらの方がより複雑だったということもあるだろう。それに、英語を理解する日本人ならザラに居るということも大きかろう。
     とはいえ、役者陣の身体の用い方や、役作りをする際のマニピユレイトの手法には、占領の反映が見事に見られる。人間を“物”として観ているのである。原作は読んでいないので分からないが、演出家の大切にしているのは自由ということだそうであるし、2作の演出に際しても役者達の自主性にかなり任せたようなので、却ってイスラエルのシオニストがパレスチナ人に対して行っているジェノサイドをあからさまに反映したのだろう。演劇の切れとしては、中々優れた要素を多く持ち、尖鋭的な表現も多々あってパレスチナの現状を知らぬ者には、その「芸術的」手法の見事さだけが評価されるであろうが、イスラエルの占領下で原住者のパレスチナ人が日々罪も無く虐殺され続け、土地・財産を奪われ続け、逮捕・収監されるのみならず、拷問を受け続け、自由を剥奪され、収奪され続けていることを無視し続けているのであれば、そんな自由は糞喰らえ! である。
     創作した関係者総てが占領と向き合うのでない限り、評価の対象とはし得ないと考える。シオニストによってグロテスクそのものと化したイスラエルという「国家」を己の内面の問題として捉え、戦わないない限り、多少とも実情を知る者の批判は避けられないと知るべきである。

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    2018/09/03 19:14

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  •  書いた通りです。

    2018/09/03 19:32

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