満足度★★★★★
第2部開始は13分後、渡辺作品に出演した女優の三田 和代、銀粉 蝶、女優兼劇作家、桑原 裕子の3人を檀上に、演劇論、俳優術、総合芸術である演劇に於ける演出家、脚本、役者の関係等々活発で示唆に富んだ対話が為されると同時に、当に当事者ならではの発想、視座、経験から生まれる発言からは、ハッとさせられるような深い知見がいくつも発見できる頗る有意義な催しであった。
また、渡辺の若い頃、鶴屋南北賞を受賞した桑原の若い頃の演劇との向き合い方についても、本物の才能を持つ者達の共通項が見て取れるなど、様々な収穫があり、1,2部合わせても僅か数時間の催しとは思えない程の収穫があったことは、観客として極めて喜ばしいことであった。