鑑賞日2018/06/23 (土) 18:00
価格2,500円
18:00の回(雨)
17:20(正門で予約確認後入講証を受け取り)、会場へ。受付、17:31開場。
左中右の3ブロックの客席、中央を使用、前列中央より着席との案内(客席の仕様で一旦座るとなかなか離席できない)。白いテーブルと椅子、上手にイーゼル、両サイドに白/黒の幕、正面も白。中央上部に電球。
18:02 5分押し、18:07前説(100分)、開演~19:49終演。
前作、卒業公演「サクラと私と不透明な昨日までのこと」(冬)から5ケ月(梅雨)。
1~3年生で構成、当パンには「大学に入って演劇を始めました」とあります。日芸をはじめ大学生公演はよく観ますが、なかなかみなさんのようにはできないものです。
前説に重ねて本編が始まり、衝撃的なシーン、続いてよくある(と思ってしまう)展開からお約束(とさえ思ってしまう)進行...ではなかったのでわれながらビックリしました。
シーンは文脈だと認識。
脚演出のヤストミフルタさんと編集者役の北見直子さんは「『Fermat's Last Theorem』(フェルマーの最終定理)(2015/2@711)」を観ていました。※ユニークポイントは他に数作観ました。
「Sakura Farm」は「人魚姫(2015/6@やわらぎ)」が初めてで、以後数作。
「やわらぎホール」では、ポかリン記憶舎の「冬の穴(2010/11)」が初めて、兎団「カフェ・ビアンカ(2011/11)」、感劇市場2012「アイ・アム・アン・エイリアン」「さくらの会-太宰 治『女生徒』より-)2013/11)」など。
本作は「立ち上げ時いなかったメンバーと新たに加わった後輩たち」による上演。
高校演劇、大学演劇(コンテンポラリーダンスでもそうですが)では卒業ということで確実に世代が交代します。卒業後も続ける方、そうではない方。いずれにしても必ず次の世代が育ってゆくのをみるのも観劇のひつとかと。
「佳代子」は最近の社会事件にも通じるものではないでしようか。単純な善悪で割り切るのではなく過程/前提を冷静にひも解いてみることを痛感。
正面に投影される映像。雨粒、青の流れ、赤の流れ、終点に向かう時間の流れ。ギター生演奏とエフェクター効果。観て、聴いて、受けとって、共感して。そんな演劇の面白さが織り込まれた作品でした。