フランケンシュタインー現代のプロメテウス 公演情報 演劇企画集団THE・ガジラ「フランケンシュタインー現代のプロメテウス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/06/09 (土) 18:00

    価格3,500円

    北極海で衰弱しているところを救われた男が語る「生命を創った」科学者の話……。
    200年ほど前の夜はかくや、な薄暗さと、炎・反射光・影などを巧く使った明かりがクラシカルな趣きを醸し出してステキ。

    途中、ヴィクターが精神科医の診断を受ける場面あたりから大得意な誤読をして(ほぼ誤読と自覚しながら)「ヴィクター・呉・フランケンシュタイン・一郎」の物語で、怪物や科学者は北極海の男の別人格なのではないか?と考えてしまったのは前年の「ドグラ・マグラ」の後遺症か?(笑)(なお、装置における鏡の使い方も踏襲していると思う)

    なお、副題部分が原作まんまであることを……と言うよりそんな副題が付いていたことを今回初めて知った。

    ネタバレBOX

    誤読と言えば終盤で「北極海の男が怪物だという誤読もあるな」と思ったら、それは誤読ではなくアタリだったりも……(笑)

    また、「生命を創りだしたフランケンシュタインこそ怪物ではないか?」のような台詞があったが、水木しげる「悪魔くん 千年王国」(←メフィストと妖怪退治をするのではなく、悪魔を呼び出すが役に立たないという原点的な長編)にあった「(役立たずの)悪魔を呼び出す力を持った少年こそが本当の悪魔ではないか?」という使徒ヤモリビトの台詞を思い出してニヤリ。

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    2018/06/18 10:00

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