満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/25 (金) 19:30
『梨の礫の梨』を観た。2012年の初演も観ているが、クオリティが下がっていないどころか、むしろ円熟の境地に入った印象である。あるバーで一人マッカランを呑む女。いろいろと語る内、いつしか隣に若い女がいる。2人で語り合うが、それがどうも少し雰囲気が変わって…、という構成がまず巧い。そして、初演と同じ役者が演じているのだが、停滞感はなく新鮮に感じる。脚本・舞台美術・役者その他、あらゆるものがマッチしたステキな舞台だった。
ただ、序盤で、大して面白い話ではない(と私には思えた)シーンで大笑いする観客には、少し興醒めであった。