Weのために 公演情報 松澤くれはプロデュース「Weのために」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/01/27 (土)

    27日16時の回『あなたの短編集』(80分)を拝見。

    ネタバレBOX

    4本の短編に関して、それぞれに感想を述べると…

    最初の『あたしのまくら』は、今回、唯一、自分の理解の範囲内にあった作品。
    当初、滑らかだった江幡朋子さんの口調がだんだんと押し寄せる感情に心もとなくなっていき…「まくら」で流れを断ち切ったラストが、その後の「演目」への想像力を掻き立てた。
    ストーリーとは別の意味でだが、江幡朋子さん、「女流」落語家の「女流」を武器にせずとも高座に立てる資格、充分かと。八つぁん・熊さんの長屋モノ、一度、マジで聴かせてもらいたいなぁ。

    2本目の『あなたの月が消える前に』は、オスカー・ワイルドの『サロメ』に捧ぐ詩、とのことだが、当方の読解力不足のせいか、『サロメ』と相通ずる雰囲気にただ浸るのみで終わってしまった。
    そんな観客なもんでぇ、自席すぐそばにおられた、「美少女」な福富朝希さんをただ見つめるためのみに伸ばした首を、いきなり斬られてお盆に載せられても、あんまし文句は言えねぇなぁ。

    3本目『失われた文字を求めて』は、鈴木朝代さん演じる女子高生の、良い意味でのはっちゃけぶりが印象的で、そんな彼女が卒業式で蘇らせた「奇跡のコトバ」には思わずニヤリ。
    ということで、今度、限定の「鯛とあさりだしの塩らぁめん」でも食べに、あのノリの鈴木さんがおられる、らぁめん山と樹さんに足を運ぼうかなぁと。

    ラストの『生きているって知っていた。』。
    「悲劇」の動機は、結局、謎のままで残ったが、それはそれで、各々の観客の想像力に委ねるって意図なのだろうか。余韻が残る、というよりも消化不良な感じがした。
    あと、江幡朋子さん除く4人の女優さん、私の思い過ごしかもしれないが、リラックスした雰囲気の愉しいお茶会であるはずの序盤から、中盤以降の「熱演」に備えて、グ・グ・グッとチカラがこもっていたような印象を受けた。
    ところで、リアルな世界での自分にとっては、何がアノ「ぬいぐるみ」に当たるんだろう?…上演中、ストーリーの本筋とは離れたところにも想いを巡らせた作品だった。

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    2018/01/28 08:55

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