満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/22 (水) 19:30
座席H列
19:30の回(小雨)
19:10会場着、受付(全席指定)。
「パール食堂のマリア(2011/7@三鷹)」からでとびとびながら5作目。
会場に入れば吉田さんが客席の誘導、隅々まで気を配りお客さんを席までご案内し、前説ではよく通る声で諸注意を。
上下をつかった構成、後方列でもとても観やすかった。
小さいころ、まだ田んぼがあり、道路は舗装されておらず、TVには色がなく、自分の視界だけが、歩いて行けるところまでが世界であったころ。
灰色に近いイメージの時代、禁煙などなく、まだまだ父権が強かった時代、それでもアメリカはアポロ11号を宇宙空間へ、月世界へ送った。
何もない真空の世界のその向こうに何が見えるのか。今では重力波でさえ感じる世界になった。
きれぎれながら憶えていること、あとで知ったこと、戦争、被ばく、大地に沁みこんだものはけっして乾くことがない。
それは常にすぐ後ろに迫っている怖れ。
自分のあのころを重ねながら観ている自分に気がつく。大人になって...など考えもせず、今だけを感じていたころ。
大家族、大人数があたりまえ、子供は親の言うことをきくことがあたりまえ、長男は...。
時間は音もなくながれ、木々は色づき世界は拡がる、未来への希望と不安。太陽系を超えて飛び、深海まで行く。
そして家族はどこへ。
いろいろ感じながらの2時間強、とてもいい時間を過ごすことができました。
今泉さんはてがみ座の公演(2011/4~)で、また@ゆうどの青空文庫や「砂利塚アンリミテッド(2015/5@駅前)」「さよなら、三上くん(2015/4@APOC)」
「青(2016/9@OFFOFF)」への客演。どの作品でも芯の強い役を演じていらっしゃいましたが、本作ではまた違った面をみることができました。
ランドセルが似合う、というと失礼かもしれませんがとても懐かしいものを感じました。
石田迪子さん「短篇集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」。
小瀧万梨子さん「小瀧ソロ(2011/5@gallery Bauhaus)」が初めて、いろいろ観ていて最近では「夏の夜の夢(2017/3@サンモールS)」。