AG+ 公演情報 ぷろじぇくと☆ぷらねっと「AG+」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     会場が1Fと2Fに別れているので、当初、見切れどころではない空間でどう詩的演劇的作品を上演するのか? と不安を持ったが、杞憂に終わった。冒頭、1・2Fで同時に読まれた詩の、時に重なり、時に微妙にずれながら朗読されたリズムの美しさ、詩想の妙に引き込まれたからである。(追記2017.9.19))花四つ☆

    ネタバレBOX

    シナリオは1F2Fそれぞれに各々話が繋がるよう構成されているように思われる。それがし切れない部分はキチンと1F2Fで同様の場面を役者が演じることで齟齬は起きない。この辺り作家は相当頭を捻っただろう。但し、話が込み入っているように感じる観客はLGBTの問題が極めて中心的な、というよりそれこそ今作の眼目であるというほど大切な部分に対して観劇中無自覚で居られた人々であろう。かく言う自分はヘテロであるが、そして別に精神分析をキチンと專門に学んだ訳ではないが、生きて在るうち様々な人との出会いがあり、性に関して様々な在り様が在ること位は当然知るチャンスがあった。だから気付くのである。そしてこの点に気付けばあとは大して難しい問題が扱われている訳ではないから、かなり容易く作品を読み解けるのである。この際、参考にすべきは、今作の作家が詩人だという情報だろう。当然詩的テクニックが多用されている。象徴だとか比喩だとか、発語された音によって類似の別物を想起すべく設えられた道筋を。言ってみれば想像力の総てが、観客自身の魂の窓で開かれて居なければならない。そして、これは、どのようなジャンルの作品であっても味わう者に課される当然の責務である。この責務が果たせない者を想像力が欠如した者と言うのである。

    1

    2017/09/17 11:55

    0

    0

  • 遅くなりましたが、追記しておきました。ちょっと高踏派的かもしれませんが、
    日本は愚衆ばかり多くてと言いたい昨今です。

    2017/09/19 03:54

このページのQRコードです。

拡大