フィクション・モテギモテオ 公演情報 ライオン・パーマ「フィクション・モテギモテオ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    自分の拝見した回は満席であったが、昨夜時点で日曜日に未だ若干残席があるとのことであった。問い合わせてみることをお勧めする。観劇すれば芝居の醍醐味を満喫できるであろう。

    ネタバレBOX

    先ず、テーマを恋愛にしたのが、今作成功の秘密だろう。この問題、如何にDNAに命じられた行動・欲求とは言え、性差ある生物には死活問題であり、本能の衝動そのものであり、つまりは普遍的なテーマであるからだ。流行歌でも何でも兎に角、人口に膾炙する音楽一般の殆どは恋に関するものであるという単純な事実一つみても、このことは納得がゆくであろう。貴賤の区別も貧富の差もまして性差も知的優劣の差もない、我ら生き物の本質的衝動なのだ、ということを改めて思い知らせてくれる傑作。
     喜劇なので、必然的に順当な切り口はしていない。本能を逆手から切り込んでくる。モテない、それも半端でなくモテないタイプが主人公なのである。で、であるからこそ、その本能的欲求は極点に達しており、純化されている。喜劇の面白さに矢張り誰かが誰かをからかうという視座がある訳であるが、演劇における喜劇が成立するのは、舞台上で役者達が歌舞いている造形を観客がからかいの目で見ているという構図が成り立つだろう。今作は、この歌舞き(歌舞くという動詞から生まれた名詞)が、箍外し、大小様々などんでん返し(観客の読みを更に先読みして、ひっくり返す極めて知的な展開)などを、実にバランスよく、見事なキャスティングと演出、シナリオの完成度の高さ、それを具現化する役者陣の演技によって提示して見せた。

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    2017/08/18 11:13

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