劇作家協会公開講座2017年夏 公演情報 日本劇作家協会「劇作家協会公開講座2017年夏」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     昨日に続く、劇作家協会主催公開講座第2部である。司会・進行に中津留 章仁さん、丸尾 聡さん。応ずるのは、演劇評論家・みなもと ごろうさん、青年座取締役相談役・水谷内 助義さん、チョコレートケーキ俳優・西尾 友樹さん。テーマは昨日に続いて新劇とは何か? である。新劇は骨太であるなど昨日同様の指摘は割愛する。時間的にも、話者の人数でも昨日より小規模ではあったが、昨日と重複しなかった見解として出てきていたのが、所謂、新劇の優れた舞台では、板上で「嘘」を描いているのだけれども、それがシャープなリアリティーや知性、ついては説得力を伴って観客に迫ってくるような表現様式を持ち得たという事実が在ったことを指摘したことである。殊に優れた役者の持っていた表現力(科白全体の中に於ける各品詞のバランスをキチンと意識し、それを発音の高低や強度、正確な発音、更に間によって適確に表現し客席に届かせる発声法など)、板上に置ける位置取りの差による効果の違いを明確に見極めて、効果的な位置取りをすること等々、実に示唆に富む話題も出た。演劇の難しさ、面白さが出たトークであった。

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    2017/08/10 00:09

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