絶句するコンテクスト 公演情報 劇団なのぐらむ「絶句するコンテクスト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    舞台美術とそこで演じられる内容との齟齬を感じた舞台。

    ネタバレBOX

     色々な意味でアンバランスである。舞台美術と役者数がマッチしていない。話の進行する場は職員室なのであるが、使われない道具類が多すぎる。(コピー機、上手壁際に置かれた段ボール箱、体育教師の机横の塵、上手奥のロッカー等々)。また、職員室が中心で話が進むなら先生方の席はそれぞれ決まって居るハズ。ところが、殆どの教師が、誰の席か分からない所に腰かけたり、登場する教師数と机の数が食い違ったりして、虚構の成立する場としての舞台空間に安定性が無いのである。このことを含めて“絶句するコンテクスト”なのだとしたら、この設定は失敗と謂わざるを得ない。絶句するほどのコンテクストを表現する為の舞台設定には絶対的バランスが必要だからである。それさえあればシナリオが活きてくるだろう。その為には、舞台はもっと抽象的であっても良かったかも知れぬ。そして職員室でなくても良かったかも知れぬ。例えば、体育館。それも災害があって皆が其処に避難しているという情況設定にして、仮に作られたプライバシー保護空間での出来事、などとするのである。

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    2017/05/14 01:29

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