リバース、リバース、リバース!~Reverse,Rivers,Rebirth!~ 公演情報 ピヨピヨレボリューション「リバース、リバース、リバース!~Reverse,Rivers,Rebirth!~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本公演は、「ピヨラボ」という新コンテンツの公演という。ピヨラボの真骨頂である「ライブstyle演劇」を封印し、外部から脚本家や演出家を招き、新しい風を吹かせることにより、劇団とメンバーのレベルアップを図る実験的な公演、ということ。その実験的な試みは脚本・演出はもちろん面白かったが、それ以上に役者陣の演技力が見事であった。

    さて、この公演劇場は、虎ノ門ギャラリーという本来は劇場スペースではないであろう場所だが、そこに簡単ではあるが物語の情景が浮かび上がるような工夫が…。少しオカルト的な気もするが、そこには生・死という人の究極な運命(さだめ)が描かれている。
    (上演時間1時間15分)

    ネタバレBOX

    他愛無い意地悪、冗談が招いた悲劇。12年前も小学校6年の時、自分・悠(東理沙サン)の幼馴染を好きになった女の子・逸香(あずさ サン)に腹を立て、逆なで川そばの公園ベンチに呼び出した。しかし、天候が急変し豪雨になり川が氾濫し逸香をのみ込んだ。
    あれから12年、悠は東京の大学に通学している。久しぶりの帰省した時、死んだはずの逸香を見かけパニックになる。逸香に瓜二つだが別人、しかし意識下には逸香が宿っているという不思議現象。そしてそれぞれの人が12年前へ邂逅するが…。

    舞台は白基調で少し傾斜している。客席は三面ひな壇席。舞台正面はガラス、外には木立があり情緒を漂わせている。過去の豪雨シーンにはガラスに雨水、木立ちが揺れるという臨場感を演出する。
    何気ない意地悪が過ちになり、心の奥底に閉じ込めていた後悔と悲しみの感情が溢れ出てくる。12年間の苦しみ、これから先の人生もその悲しい後悔に苛まれながら生きて行かなければならない。そんな切ない思い出...何気ない言葉、仕草が人を傷つけているかもしれない。そんな人を思いやることの大切さを、少し不思議オカルト的に観(魅)せた珠玉作。

    今後の公演も楽しみにしております。

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    2017/02/26 11:06

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