「ガドルフの百合」 公演情報 HyouRe Theatre Company「「ガドルフの百合」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     倉庫のような空間での上演である。

    ネタバレBOX

    一人はダンサー、一人はマイマー、そしてもう一人が作・演出で多少身体パフォーマンスもやる。宮澤 賢治の三作品(「ガドルフの百合」「雨にも負けず」「四又の百合」)をコラージュして出来上がった今作、科白部分は当然あるのだが、マイマーの発声は滑舌が悪いばかりでなく、至る所怒鳴っているだけのような発声でげんなりである。作・演出担当は流石に身体表現が若干他の二人に比べて劣るものの、まずまずの出来。作・演をやっているのならプロデュースもやっているのだろう。キャスティングをしっかりやること、それをしないなら発声練習をキチンとやらせるべきだし、しないならば科白はつけるべきではない。少なくとも演劇情報サイトに載せているのだから。如何にボーダーレスとは言っても、安易に垣根を取っ払って異なるジャンルの表現者が集まって一緒に何かを作りました、では通らないことくらい分かって当然である。デルモをやっているメンバーが居たり、子供にパフォーマンスを教えたりするメンバーも居るようだが、余りにカルチャーセンター的ノリで、マジに演劇をやっている人々に失礼である。
     一応、時間論を持ち出して哲学的なポーズをとっているが、身体に落とし込む葛藤も感じなければ、彼我の差の中で針金状になるような実存や虚体の深刻さなども一切ない。

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    2017/02/05 23:08

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