『哀れ、兵士』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「『哀れ、兵士』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    正攻法の舞台
    韓国にとって、過去から現在まで切実な、戦争・軍隊・兵士についての物語。
    この具体性から、国家や会社などに従い、制度や規律を遵守して生きなければならないあらゆる人間の苦悩が見えてくる。その普遍性に至っている。

    ネタバレBOX

    日本の視点から観ても、朝鮮を支配していた時代のことは言わずもがな、韓国とアメリカ/中東との関係は日本とアメリカ/中東との関係と相似形であり、安全保障関連法の成立によって日本の自衛隊も韓国軍と似た状況に置かれることを考えると、他人事とは思えない。

    ただ、リアリズム演劇なのに、現地の人間(日本、イラク)の言葉がハングルなのは少し違和感があった。特に日本の場合、最初は、ハングルをあえて使っている場面なのか、翻訳された会話なのか、観ていてわからなかったからだ。言葉に付随して、時代考証的な部分でも少し違和感があった。

    そうは言っても、作品の本筋から見れば小さなことなので、今作の良さを損ねるほどのものではない。

    生きるとは何なのか、深く考えさせられた。

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    2016/10/27 23:07

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