さよなら、先生 公演情報 おおのの「さよなら、先生」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    中島みゆき 花四つ星
     太宰の言葉を現代の女性の言葉に直したら、中島 みゆきの歌詞に近いかも知れない。言葉が痛いのだ。いい大人になっても、痛い言葉を発することができる。二つの才能の共通点は、率直に見る自らを、日本というアリバイ作り社会の常識的な目で批評する複眼的思考を持つことだろう。つらい人生だが、この視点を失うと日本は、最も大切な自己批判の視点を失う。

    ネタバレBOX

     太宰未完の作“グッド・バイ”を題材に彼の様々な作品から取り出した胸を突き刺すようなフレーズを上手に構成して鏤めた。具体的には若き担当編集者、ヒラハラを太宰の代役として、“グッド・バイ”モチーフに太宰が関係した女性たちと手を切る作戦を実践する様を舞台化したわけだ。太宰役が、かなりよく雰囲気を出していた。ただ、本物は、更にデモーニッシュな道化であっただろう。そこまで出せれば最高だが、役者にも狂う覚悟が必要となろう。
     女優陣は、大過ない演技をしていたが、(つまり女が男を愛す時、それは深く狭い)それを超えて個々の特殊な個性的な愛し方を出すまでには至っていない。この劇団に限ったことではないが、役者のレベルは、世界標準に比べて圧倒的に低いのが日本のレベルである。これ以上のレベルを目指せるだけ才能があるとして頑張って頂きたい。これは、出演者総てに対してのお願いである。ある程度、力があると思えばこそのお願いでもある。

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    2016/04/21 23:55

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  • 追加で申し上げた通り。

    2016/04/22 01:34

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