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柘榴の実
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劇団奇虫「
柘榴の実
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10435)
満足度
★★★
ナルシシズム
の螺旋階段を自家撞着のみで降りてゆく女。これが母の美枝子である。
ネタバレBOX
人との関係性を秤にかけることのできない、恐らくはそれ故にこそ、振られた恰も即時存在であるかの如き母は、シングルマザーとして娘を育てながらも矢張り対自存在としての自己規定ができなかった。彼女の意識は、ナルシシズムのそれであり、自己自身を対象化する意識であるよりは、自己自身を無限に下降してゆく意識なので、他の人間に対して、彼女は、うざったいだけの気持ちの悪い存在としてしか顕現しない。殊に、それは彼女が愛していると考える人間に対して顕著である。現在は、娘が。過去に於いてはその父が。
この子離れできない母・美枝子の押しつけがましい気持ち悪さが、潔癖な感性を持つ娘・留美にとって耐えがたいのは当然である。而も留美のクラスメイト・紀子は、彼女に対して女性同士の愛の形を求めており、普段から、留美の下着までチェックしていたことが、誕生日プレゼントを貰った時に判明した。母と似ている紀子を留美は突き刺してしまう。
母のせいでこうなったことが理解できない母もまた留美の餌食となった。
作劇法として、今回の形を踏襲したまま、更に舞台上で観客に訴える手法としては、狂言回しを入れるという方法が考えられる。劇団の用意したリーフレットの中に新聞記事をコピーした体裁の印刷物が入っているのだが、この内容を物語の始めに狂言回しに言わせるという手法だ。これだとリーフレットを読んでいない観客にも、訴えたいものの姿が更に説得力を持って迫ってゆくだろう。
若い女性ばかりの劇団のようだが、一所懸命でも、回りをキチンと見ながら走って欲しい。
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2016/04/01 01:30
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