万世不易 公演情報 劇団Athletics「万世不易」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    熱い舞台 リアルも認識
     基本的に素舞台。椅子だのベンチだのになる直方体やいくつかの立方体があるのみである。つまり基本的に役者の技量に負う舞台になるということである。(追記後送)

    ネタバレBOX

     初日で若い役者ばかりということもあるのだろうが、しょっぱな噛むシーンが多かったのは残念。だが、シナリオは中々深い。過ち(若気の至り)がある分、それでもがむしゃらに突っ走り最終的に負けることを肯んじ得ない可能性への曙がほの見えるからだ。言うまでもないことだが、負け続けて千回を数えるに至るも降参せずに戦い続けるなら、それは最終的敗北を意味しない。反体制或いは非体制のポジションで戦うということはそういうことである。
     三島や右翼が死ぬことによって自らの責任を放棄するのみならず、美学に昇華した気になって自らを神格化するナルシシズムは醜悪である。尾籠なことを書いて申し訳ないが、三島の切腹は真一文字に腹をかっさばいてはいない。真一文字にかっさばいたのは、森田 必勝の方であるし、朝日新聞社で拳銃自殺を遂げた野村 秋介は末期癌患者であったという話も聞いている。本当に評価するならば、三島の割腹以後、矢張り自刃した村上 一郎こそ評価されるべきである。何故、自分がこう言うかは、草奔に関する村上の定義と三島の論じた上滑りな右翼理論を比べれば明らかであろう。この程度の比較は自分で調べよ。ヒントは与えた。
     少し作品から逸れた。

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    2016/02/06 03:01

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  • よしだ めぐみさま
     学生運動がなぜあれほど盛り上がったかといえば、
    70年安保以前にベトナム戦争のいかさま(トンキン湾事件など)、があり、
    それを根拠に米軍が戦線を拡大、圧倒的物量でベトナム人を虐殺しているのに
    恰もそれが資本主義陣営の正義であるようなふりをしていること、フランスでは
    60年代末に5月革命がおこり、社会がホントに大きく変わったこと。まだ、マルクスの
    提唱した共産主義革命に夢を託せたこと、正義のセの字もないアメリカに盲従する
    自民などの保守、官僚、資本家らの汚さに反吐が出るようであったこと。多くの仲間が
    怪我を負い、自分たちの正義が権力によって踏みにじられていったことへの怒りなどが
    底流をなしていたからでしょう。資本論を読む為に、哲学書を読み漁り、歴史を勉強し、
    様々な闘争史を読み、デモに参加して機動隊にぶつかり、時にはパクラレて、大学を辞め
    などなど様々な経験をしました。無論、ここには書けないような凄惨な事象も一部では
    繰り広げられていましたし、公安の私服にマークされたり、自分たちのグループにスパイが
    入り込んだり様々です。そういう暗い部分も抱えながら、それでも反権力であり続けること、
    自由を求め続けることが肝要でしょう。まず、この辺りから手をつけてみてください。
                                              ハンダラ 拝

    2016/02/10 00:26

    ハンダラ様
    この度はご来場ありがとうございました。
    ゲキダンAthletics主宰のよしだめぐみと申します。
    役者、作品へのコメント本当にありがとうございます。
    学生運動のお話を書くのが目標だったのですが、
    やはり私の中で目標である分だけ納得のいく作品にならず、
    しかし、その大元だけは生かして作品作りをと思い今回の作品を制作致しました。
    私自身、納得のいく作品とは言い切れませんが、今回の公演は必ず自分のこれからの糧になっていくと信じております。
    ひとつひとつ改善点として、次回公演に生かしていきたいと思います。
    負けずと、走り続けたいと思います。
    そして、成長のあるゲキダンであり続けます。
    本当にご来場ありがとうございました。
    まだまだ、未熟な若人劇団ではありますが、
    これからもよろしくお願い申し上げます。

    ゲキダンAthletics 主宰よしだめぐみ

    2016/02/09 20:37

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