夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る 公演情報 天幕旅団「夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    赤い靴
    面白い。60分。

    ネタバレBOX

    リューゲ(加藤晃子)…村で唯一残った少女。脚が悪く、消極的。パイパーがゾンネを攫ったとウソをついた。
    ゾンネ(渡辺実希)…リューゲのことを気にかける優しい少女。パイパーの笛の魔法の力を信じ、130人の村の子を率いてパイパーの笛を探しにいき、消息不明となる。
    パイパー(佐々木豊)…放浪の笛吹き。ネズミに踊りを仕込み、銭を得る。ネズミ駆除に失敗し、かつゾンネ誘拐という冤罪で処刑される。
    ネズミ(渡辺望)…パイパーに協力しネズミを一度追い出す。報酬を得られなかったパイパーが処刑されるも、淡白に見放す。ビジネスライク。

    童話ではパイパーが復讐?のため、笛で子供を攫うという話を、子供同士の友情と思春期の心の揺れ具合に原因を求めた作品。パイパーも普通の小心者として描かれ、いかにもほんとうっぽく(かつドラマ性もある)に仕上げている。
    リューゲとゾンネの関係性とか、リューゲの後悔は部分はもうちょい描いてもよいかな。ラストのゾンネとの再会シーンもより活きてくるかなと思うし。リューネの優しさは判るけど、130人の子がパイパーの笛探しに協力するかなとは思うし。まあここらはあんま気にならなかったけど。

    靴を使った演出方法は気に入った。10年の時を経て、ゾンネの赤い靴を発見したリューゲのシーンは美しかった。
    話的には残酷な調子のハズだけど、ラストのゾンネとの再会とパイパーの笛のシーンで、どことなく暖かくなれた。

    0

    2015/12/20 22:27

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大