燦の夜を征け 公演情報 劇譚*華羽織「燦の夜を征け」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ポテンシャルに期待して
    ポテンシャルに期待して、星一つプラス。

    ネタバレBOX

     新宿歌舞伎町が特定危険地域に指定された。チャイニーズマフィアと契約した、官僚、城山は、こうして人々の出入りを管理すると共に姫をターゲットとして行動を起こす。姫は現在ヤサグレて売りを生業としているが、この姫が城山のターゲットであり、彼女のみ傷つけてはならないが、彼女を守ろうとする者が現れた場合は殺してもいい、ということになっていた。
     現実の話をすれば、台湾14Kは既に日本のやくざと協調してシノギを分配していたが、新たに歌舞伎町を狙った上海系、福建省系チャイニーマフィアはそうではなかった。しょっぱな、日本のヤクザがチャイニーズマフィアに殺されたことを覚えている向きもあろう。当時歌舞伎町にある中華料理店には、青龍刀は愚か幾多の銃、マシンガン迄隠されていたという。無論、中国黒社会は、日本のヤクザと違って掟は絶対である。逆らえば、命はないのが常識だ。それだけに結束は固い。日本のヤクザは、とても敵わぬと直ぐ脅かされれば金を出して生き延びた。この時、地上げ以降の住専処理などで、我々の税金を散々食い散らしたヤクザは、チャイニーズマフィアに巻き上げられていたのか知れぬ。だとすれば、自衛隊を使ってヤクザ狩りを徹底的にやるべきだろう。その上で住専関連の罪人である官僚、金融関係者、政治屋、ゼネコン幹部、関係知事等を逮捕し、司法・検察は上層部が先に挙げた糞共とつるんでいるから、地裁の公平な裁判官に結審させるべく努力したい。
     何れにせよ、やや稚拙な表現とはいえ、官僚共の腐りきった根性やヒネ媚びねじ曲がった腸を明文化し、対するに歌舞伎町ホスト、キャバ嬢、オカマ、ぼったくりスナック店長等々が、人情の籠った、深く温かい科白を命賭けで発する点が良い。シナリオライターは他人の痛みが分かる人なのであろう。まだまだ知識は足りないし、若い、稚拙な部分はあるが、なに、そんなものは勉強すれば得ることができる。肝心なことは、戦く心や真っ直ぐもの・ことを射抜く目を忘れぬこと。その為に徹底的に率直であり続け、謙虚であること。以上のことができたなら、その上で世界を秤にかけてやることだ。この先は無論あるが、取り敢えずの講義は此処まで。
     あ、それから、立ち入り禁止テープには日本語、ハングル、英語三種類の言語表示があったのだけれど作品にハングルを使う人々は、明示的には出てきていない。舞台美術に関わっての表現が作品(シナリオ含む)に生かされないと演劇表現としては弱いよ。

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    2015/11/28 02:48

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